桂む雀

桂む雀について

桂む雀（かつら むじゃく）は、1961年5月31日に大阪で生まれた落語家及びハーモニカ奏者です。彼の本名は岡芳幸（おか よしゆき）で、上方落語協会の一員として活動しています。彼は大阪商業大学附属堺高等学校を卒業後、1981年に2代目桂枝雀に弟子入りしました。初舞台は同年5月に茨木市の唯敬寺で行われた「雀の会」でした。

落語家としての経歴

桂む雀は、落語の世界において独特なキャラクターを持ち、自身のスタイルを確立してきました。彼は2005年に中国語で落語を披露し、南京玉すだれの演目も上演しましたが、同年3月に脳出血により急逝されるところでした。しかし、2008年には上方落語協会に復帰し、高座に戻るための努力を続けました。そして、2009年には天満天神繁昌亭で鳴り物として再び舞台に立つことができました。

ハーモニカ奏者としての活動

桂む雀は、落語家としての活動の他に、ハーモニカ奏者としての一面も持っています。2009年8月に復帰し、特に複音ハーモニカを使用して演奏活動を開始しました。彼は毎年、山田雅人やABCアナウンサーの三代澤康司とのコラボレーションによる公演を行い、語りと落語、ハーモニカ演奏の融合を楽しんでいます。

趣味と興味

彼の趣味は歌舞伎鑑賞であり、古典芸能に対する造詣が深いです。特に長唄や義太夫については師匠について学び、本格的に稽古をしていました。演目には、七段目や蛸芝居といった伝統的な芝居話が多く見られ、そのスタイルは古典派としての彼の個性を強く反映しています。

人物像とメディアでの活動

桂む雀はボーイスカウト1級、大型特殊免許、ホームヘルパー2級の資格を持ち、多彩なスキルを備えています。また、ABCテレビの「おはよう朝日です」や「歌謡大全集」などに出演経験もあり、ユーモアのセンスを活かして多くのメディアに登場しています。彼のステージでは、「ひらがな混じりの可愛い名前」をテーマにした大喜利や落語が展開され、観客を楽しませています。

受賞歴

桂む雀はその実力を認められ、2002年には「文化庁芸術優秀賞」を受賞しました。この受賞は、彼の独演会で演じた「高津の富」が評価された結果です。

結論

桂む雀は、落語とハーモニカの両面で多彩な才能を発揮する日本の芸人として、古典芸能の重要な存在です。彼の活動は今後も日本の伝統文化の中で光る存在として、多くの人々に愛され続けることでしょう。

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