桂南治

桂南治（かつら なんじ）は、1947年4月18日に山形県西村山郡河北町に生まれ、2001年11月26日に54歳で亡くなった落語家です。落語芸術協会に所属し、二代目桂小南の門下で真打として活躍しました。本名は武田実（たけだ みのる）と言います。

1969年、二代目桂小南に入門し、前座名として「南次（なんじ）」を名乗り、落語の世界に入りました。厳しい修業時代を経て、1973年9月には三遊亭松遊三（さんゆうてい まつゆみ）と共に二ツ目に昇進し、この時「南治」と改名しました。

1984年4月、四代目三遊亭圓左（さんゆうてい えんさ）、三代目三遊亭小圓右（さんゆうてい こえんう）、三遊亭左圓馬（さんゆうてい さえんば）、三遊亭左遊（さんゆうてい さゆう）といった実力派の落語家たちと共に真打に昇進し、その才能を開花させました。

しかし、2001年11月26日午前2時2分、肝硬変のため東京都世田谷区の病院で死去。54歳という若さでの死は、落語界にとって大きな損失でした。

芸歴

1969年 - 二代目桂小南に入門、前座名「南次」を名乗る。
1973年9月 - 二ツ目昇進、「南治」と改名。
1984年4月 - 真打昇進。

出囃子は「花笠音頭（はながさおんど）」でした。南治の死後、同じく落語芸術協会に所属し、山形県出身である春風亭昇りん（しゅんぷうてい しょうりん）が出囃子を受け継ぎ、その遺志を継いでいます。

人物

桂南治は、「たいこ腹」などの滑稽噺（こっけいばなし）を得意とし、そのユーモラスな語り口と親しみやすい人柄で多くのファンを魅了しました。彼の落語は、人々の日常に潜む面白さや可笑しさを巧みに描き出し、聴く人を笑顔にする力を持っていました。

彼の早すぎる死は惜しまれましたが、その芸は今も多くの人々に記憶され、愛され続けています。

外部リンク

『桂南治』 - コトバンク

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