桂団朝

桂団朝について

桂団朝（かつら だんちょう）は、1967年4月15日、京都市に生まれた落語家で、本名は井上孝司です。現在、米朝事務所に所属し、上方落語協会の会員として活躍しています。彼の落語家としての道は、若い頃から始まりました。西京商業高等学校（現在の京都市立西京高等学校）在学中、彼は寄席を訪れるようになり、また『素人名人会』に漫才で出場し、名人賞を2回受賞するという輝かしい績を納めました。

1987年4月5日、彼は3代目桂米朝に弟子入りし、同年8月には京都東山の安井金比羅会館で行われた「桂米朝落語研究会」に於いて初舞台を踏みました。彼の高座名である「団朝」は、彼が大柄であることに由来しています。

2002年4月からは、独演会を毎年開催する一方で、リリパットアーミーIIやTeam火の車、さらには「舟木一夫特別公演」や「天童よしみ特別公演」など、さまざまな舞台にも出演しています。彼の妻は松竹新喜劇に所属する女優、川奈美弥生です。

ミュージカルな夢

団朝は、歌謡曲を愛する落語家であり、かつて「10年以内に歌謡大全集のレギュラーが取れなければこの世界を辞める」と決意を固めて入門しました。彼は米朝直弟子の中で最年少であり、そのため、彼の入門に際しては高座名として「米孝」や「米太」などが提案されていました。

受賞歴と活動

彼の活動は多岐にわたりますが、第7回繁昌亭大賞奨励賞の受賞は特筆すべき成果です。また、1992年に放映された第12回ABCお笑い新人グランプリにも出演しており、さらにはラジオ関西の「桂団朝のたじま・ステーション」や、ABCラジオの「歌謡大全集」など、様々なメディアで定期的に放送される番組にも登場しています。

彼はKBS京都の番組「桂都丸のサークルタウン」にも参加しており、初代ラジオカーレポーターとしても活躍しました。特に記憶に残るエピソードとしては、クイズの出題時に前振りをしたところ回答者がすぐに正解を言ってしまい、生放送中に彼が固まってしまったというハプニングがあります。

映画デビュー

さらに、彼は映画「ランドセルゆれて」でも役者として出演しており、保護者役の篠山直久を演じました。この映画は2003年に中山節夫監督により制作され、彼の多才な才能を証明する一例となっています。

参考情報

彼の活躍や背景については、廓正子著『なにわ華がたり - 中川絹子 桂米朝と一門をささえた半世記』に詳しく記されています。ここでは、彼の落語家としての成長と貢献が相互に関係し合い、上方落語の発展にも寄与しています。

結論

桂団朝は、落語界における大きな存在であり、独自のスタイルと才能で多くの人々に愛されています。彼の多彩な活動や舞台での表現力は今後も注目されることでしょう。

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