桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!

桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻！

『桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻！』は、ハドソンから発売された人気ボードゲーム「桃太郎電鉄」シリーズの第16作です。プレイステーション2（PS2）では最後の作品となり、WiiやXbox 360といった他機種では初の桃鉄シリーズとなりました。

概要

本作の最大の特徴は、サブタイトルにもある「北海道大移動」という大規模なイベントです。特定の条件を満たすと、ゲーム中に北海道が四国沖へと移動するという、シリーズでも類を見ない大胆な展開が楽しめます。

また、ゲーム開始時のオープニング映像には、青森県五所川原市で行われる「五所川原立佞武多」に登場した「桃太郎電鉄 立佞武多」の様子が収録されています。これに伴い、ゲーム内の青森県には「五所川原」を含む3つの物件駅が新たに追加されました。

PS2版の発売後には、Wii版とXbox 360版もリリースされ、『スーパー桃太郎電鉄II』以来、約12年ぶりに1つの作品が3つの機種で展開されることとなりました。その後、PlayStation 2 the BestとしてPS2版が、みんなのおすすめセレクションとしてWii版が廉価版として再発売されています。任天堂の据置型ゲーム機向けとしては『12』以来の作品であり、マイクロソフトの家庭用ゲーム機向けとしては初のシリーズ作品となりました。

Wii版とXbox 360版では、PS2版からゲーム内容にいくつかの変更点や追加要素があります。

Wii版

Wii版では、10年間のプレイで総資産の最高記録を目指す「桃鉄10年トライアル！」モードが追加されました。このモードで記録した総資産は、ニンテンドーWi-Fiコネクションを通じてサーバーに登録し、全国のプレイヤーとランキングを競うことができます。ただし、オンライン対戦機能は搭載されていません。また、グラフィックが新規に描き起こされ、PS2版よりも解像度が向上しています。操作はWiiリモコン（縦持ち）のみに対応し、ターン開始時にはWiiリモコンのスピーカーから汽笛の音が鳴ります。

Xbox 360版

Xbox 360版は、PS2版をベースに、前作『桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場！の巻』からのイベントを追加するなどのアレンジが施され、『桃太郎電鉄16 GOLD』というタイトルで発売されました。Wii版と同様に、Xbox Liveを利用した「桃鉄10年トライアル！」モードが搭載されていますが、こちらもオンライン対戦はできません。また、イベントの発生年数やスリの銀次の変装パターンなども、PS2版やWii版とは異なっています。シリーズで初めてHD解像度（720pハイビジョン画質）に対応しました。

ゲームモード

いつもの桃鉄: プレイ年数を設定し、総資産を競う定番モード。1～100年の間で設定可能。
桃鉄3年決戦！: 3年間プレイし、総資産を競う短期決戦モード。初期資金やゲームバランスが通常と異なる。
貧乏神がいない！: 貧乏神が出現しないモード。手軽にプレイしたい人向け。
桃鉄10年トライアル！（Wii版・Xbox 360版のみ）: 10年間プレイし、総資産の全国ランキングに挑戦するモード。

前作からの変更点

「いつもの桃鉄」の最大プレイ年数が100年に。
カードの分類が「急行系」と「便利系」に再編。
カード使用時のBGMが一新。
演出の簡略化により、プレイ時間の短縮化。
Wii版とXbox 360版でオンラインランキングに対応（対戦は不可）。
新CPUキャラクター「むじゃ鬼」が登場。
ゲストボンビーとして「ハピネスボンビー」「ゾンビボンビー」「イレーザーボンビー」が追加。
キングボンビーの悪行で使用されるサイコロのデザインが変更。
8種類の「名産怪獣」が新登場。
「パールくん」の真珠イベントの仕様変更。
最大限まで増資して独占された物件駅の看板の色が変更。
40以上の新駅が登場。

本作の特色

北海道大移動イベント: 20年目以降に発生する可能性のある、北海道が凍結し移動する大規模イベント。
月面マップの復活: 『USA』に登場した月面マップが再登場。
埋蔵金駅: 目的地が隠された状態から探す、特殊な駅が登場。
銀河鉄道カード: 花巻に到着すると、宮沢賢治にちなんだカードがもらえるイベント。

開発背景

当初は別のタイトルで紹介されていましたが、開発中に「北海道大移動」というアイデアが生まれ、現在のタイトルに変更されました。このアイデアは、スタッフの一人が北海道に行ったことがないというエピソードが元になっています。

イベント

2006年に行われた五所川原立佞武多には、「桃太郎電鉄 立佞武多」が登場し、その様子がゲームのオープニングムービーに収録されました。

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