桃巌寺

桃巌禪寺の紹介

愛知県名古屋市千種区四谷通に位置する桃巌禪寺は、曹洞宗の寺院であり、山号は泉龍山です。この寺院は、歴史的な背景や文化財が豊富で、訪れる人々に深い感動を与えています。

歴史

桃巌禪寺は、天文年間（1532年 - 1555年）に建立されました。当時、末森城の主であった織田信行が、父親である信秀の菩提を弔うために、当初の場所である尾張国愛知郡鳴海荘末森村に設立しました。後に、この寺は現在の松竹町に移され、さらに1712年または1714年に現在地に移転したと言われています。

寺の創建者とされている織田信秀は、柿の名家の子孫であり、彼の法名「桃巌道見大禅定門」からこの寺号が名づけられました。さらに、開山は快翁玄俊であり、彼は龍泉寺や慈眼寺の住職を務めた人物です。また、聖観世音菩薩像が本尊として祀られており、信秀が所有していたとされる辯天画像や、竹生島から勧請された十五童子像も重要な守護神として位置づけられています。

事件

2013年には、寺の住職が不正な土地売買に関与し、これが大きな問題となりました。彼は無断で清住町と本山町で所有する土地を売却し、その後、同居していた女性がその代金を不正に流用していたことが発覚しました。2015年に名古屋国税局の調査によって不正が明るみに出ると、翌年には警察に告発され、2017年には損害賠償訴訟が提起されました。最終的には2018年に愛知県警が30年の間の業務上横領容疑で書類送検しました。

境内の見どころ

桃巌禪寺は、数々の文化財と美しい景観で、訪れる人々を魅了しています。境内には裸辯天や歓喜仏、さらに直径1メートルもある巨大な木魚などがあります。また、年に2回行われる「ねむり辨天」の御開帳も見逃せないイベントです。

本堂と名古屋大仏

本堂には観音立像があり、名古屋大仏は坐高10メートル、台座を含めると15メートルもあります。1987年に建立されたこの大仏は、圧倒的な存在感があります。また、信秀廟所についても紹介します。信秀の墓石と三基の五輪塔は、かつての桃巌寺の領地であった揚輝荘の南端に位置しており、寛政13年には再建されています。信秀没後400年の1951年に桃巌寺の境内に移されました。

ねむり辨天

ねむり辨天の御開帳は、毎年1月1日から5日、また5月7日と8日の年2回行われます。この期間は特に多くの参拝者で賑わいます。

アクセス

桃巌禪寺へのアクセスは、名古屋市営地下鉄名城線および東山線の本山駅から徒歩圏内となっており、訪問者にとってアクセスも便利です。

このように桃巌禪寺は、歴史的な価値や美しい文化遺産が豊富にあるため、訪れる価値が大いにあります。

もう一度検索