桃源区

桃源区について

桃源区（タオユエン/とうげん-く）は、台湾南部の高雄市に位置する市轄区です。高雄市の北東部に位置し、広大な面積を有することが特徴です。区の大部分は山岳地帯で、玉山山脈の南麓に位置しています。そのため、平地は非常に少なく、山々に囲まれた地形となっています。

地理

桃源区は、北は南投県信義郷、東は台東県海端郷と花蓮県卓渓郷、西は那瑪夏区、甲仙区、六亀区、嘉義県阿里山郷、そして南は茂林区と隣接しています。その面積は高雄市内で最大であり、台湾全土でも6番目の広さを誇ります。

区内には、荖濃渓が流れ、高屏地区の重要な水源となっています。また、玉山国家公園と茂林国家風景区という二つの国立公園を有しており、豊かな自然に恵まれています。

住民は主にブヌン族で、その他ツォウ族やルカイ族も居住しています。山岳地帯での生活を送る原住民の文化が色濃く残る地域です。

歴史

桃源区は、古くは原住民の言葉で「カルブガ」と呼ばれていました。日本統治時代には、この地域最大の集落である「ガニ（雁爾）社」にちなんで「ガニ」と称され、高雄州旗山郡六亀分室の管轄となりました。

台湾が中華民国に編入された後、ガニ郷となり、1956年10月に「桃源郷」と改名されました。その後、2010年12月25日に高雄県が高雄市に編入されたことに伴い、「桃源区」となり、現在に至ります。

経済

桃源区の経済は、農業や観光業が中心です。山岳地帯での農耕や、豊かな自然を生かした観光が、地域経済を支えています。

行政区

区内には複数の集落があり、それぞれが独自の文化や歴史を持っています。

教育

桃源区には、以下の教育機関があります。

国民中学
高雄市立桃源国民中学
国民小学
高雄市桃源区建山国民小学
高雄市桃源区樟山国民小学
高雄市桃源区宝山国民小学
高雄市桃源区興中国民小学

これらの学校は、地域の子供たちの教育を担っています。

交通

桃源区は山岳地帯に位置するため、主要な道路網は限られています。公共交通機関はバスが中心で、高雄市中心部や近隣の地域とのアクセスを担っています。

観光

桃源区には、以下のような観光スポットがあります。

玉山国家公園：台湾最高峰の玉山を含む国立公園。
茂林国家風景区：豊かな自然と原住民文化が魅力のエリア。
関山嶺山：登山を楽しむことができる山。
少年渓風景区：美しい渓谷景観が楽しめるエリア。
南横天池：美しい湖として知られる天池。
庫哈諾辛山：登山愛好家に人気の山。
高中連鎖瀑布：見事な滝。
宝来温泉：温泉を楽しむことができる施設。
石洞温泉：自然の中の温泉。
梅山温泉：温泉施設。
藤枝森林遊楽区：森林浴が楽しめるエリア。

これらの観光スポットは、桃源区の豊かな自然と多様な魅力を示しています。

外部リンク

桃源区に関する詳しい情報は、関連するウェブサイトなどで確認できます。


桃源区は、美しい自然と原住民文化が共存する魅力的な地域です。高雄市を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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