桐山昇

桐山 昇（きりやま のぼる）

概要

桐山昇は1943年生まれの日本の経済史学者で、専門は国際関係論と東南アジアの経済史です。これまで多くの著作を発表し、経済史の研究において重要な貢献をしてきました。彼は特に東南アジアの経済発展の不均一性についての研究で知られています。

略歴

桐山は東京都で生まれ、長野県の諏訪清陵高等学校を経て、東京教育大学（現在の筑波大学）を卒業しました。その後、法政大学大学院を修了し、学問の道を歩み始めました。卒業後は中央大学商学部で教授を務め、定年退官した後は同大学の名誉教授となりました。彼のキャリアは教育に大きな影響を与え、多くの学生に経済史の重要性を教えてきました。

研究と著作

桐山の専門は主に東南アジアの経済史で、特に経済的な結合と発展に焦点を当てた研究が目を引きます。彼の著書『東南アジア経済史-不均一発展国家群の経済結合』では、東南アジア地域における経済の多様性と結びつきについて詳しく解説されています。

共著者としても活動しており、彼が関与した著作には以下のようなものがあります。1993年に出版された『地域からの世界史（4）東南アジア』では、桜井由躬雄や石澤良昭と共に、東南アジアの歴史的背景に迫りました。また、2015年には『東アジア近現代史』を上原一慶、高橋孝助、林哲と共著し、近現代の東アジアにおける政治経済の動向を分析しました。

さらに、彼は『東南アジアの歴史-人・物・文化の交流史』を栗原浩英や根本敬と共著し、地域の歴史や文化的な交流に関する知見を深めています。このように、桐山は多様な視点から東南アジアの経済や歴史を探求し、学問的な成果を上げてきました。

重要な共編書

桐山は1985年に中村平治と共に『アジア1945年 「大東亜共栄圏」潰滅のとき』を共編し、アジアの戦後の変化に関する考察を行いました。この書籍は、戦後のアジアの歴史的流れを理解する上で重要な役割を果たしています。

研究テーマ

桐山昇の研究は、特に徴姉妹や鄭検、十二使君の乱、文化交流など、東南アジアの歴史に関連する多くのテーマを含んでいます。また、自由貿易の影響やフランス領インドシナにおける経済的発展、チャンパーサック王国の歴史など、彼の研究は幅広い分野にわたっています。

結論

桐山昇は、国際関係論や東南アジア経済史における専門家として、多くの著書や共同研究を通じて学問に貢献してきました。彼の研究は、今後もさらなる知見を提供し続けることでしょう。彼の研究を知ることは、東南アジアの経済や歴史に対する理解を深める助けになります。

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