桑原悠 (競艇選手)

桑原悠：競艇界を駆け抜ける長崎のレーサー

1987年5月27日、長崎県に生まれた桑原悠選手は、登録番号4497の競艇選手として活躍しています。166cm、A型という体格と血液型を持ち、102期生として長崎支部所属。同期には山田康二選手、上野真之介選手、前田将太選手、河合佑樹選手といった著名な選手が名を連ねています。長崎日本大学高等学校卒業という経歴も持ちます。

競艇学校時代からプロデビューまで

やまと競艇学校時代は、高い勝率を記録。リーグ戦では6.65という勝率を残し、準優出7回、優出7回という素晴らしい成績を収めました。中でも第1戦と第5戦では優勝を飾るなど、その才能の片鱗を早くも覗かせています。卒業記念競走でも3着に入賞するなど、将来を嘱望される存在でした。

2008年5月9日、大村競艇場でデビューを果たしましたが、初戦は5着という結果に終わりました。しかし、彼は諦めずにレースを重ね、2009年2月9日、若松競艇場で行われた「Boatboy Cup」最終日8Rで、110走目にして念願の初勝利を手にしました。この勝利は、彼の競艇人生における大きな転換点となりました。

初優勝からG1制覇へ

その後も着実に実力をつけ、2011年10月23日には、蒲郡競艇場で行われた「日本財団会長杯争奪戦」で優出7回目にして初優勝を飾ります。この優勝は、彼の更なる飛躍への大きな一歩となりました。

順風満帆だった彼のキャリアに影を落とす出来事が起こったのは2012年。児島競艇場での「G3新鋭リーグ第8戦」において、スタート事故を起こしてしまい、3ヶ月の新鋭戦出場資格を喪失。新鋭王座決定戦への出場も叶いませんでした。しかし、この挫折をバネに、彼は更なる高みを目指して努力を続けました。

そして2013年4月12日、大村競艇場「G1開設61周年記念 海の王者決定戦」3日目7RでG1初勝利を挙げます。これは、彼のこれまでの努力の結晶であり、今後の更なる活躍を予感させるものでした。

さらに2019年には、芦屋競艇場で行われた第65回九州地区選手権で3コースまくりという鮮やかなレース運びで優勝。念願のG1タイトルを獲得しました。この勝利により、SG第54回総理大臣杯への出場権を獲得しました。

SG初出場・初優出

総理大臣杯では予選を5位で通過し、準優勝戦では吉川元浩選手に次ぐ2着でSG初優出を果たします。そして迎えた優勝戦では、大外6コースから3着という健闘を見せました。

桑原悠選手の競艇人生は、順調な滑り出しから挫折、そして更なる高みへの挑戦というドラマチックな展開を見せています。今後の活躍にも目が離せません。彼のストイックな姿勢と持ち前の才能が、これからも多くの感動的なレースを生み出すことでしょう。

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