桑島主計

桑島 主計（くわしま かずえ）

桑島主計は1884年3月4日、香川県に生まれました。彼は日本の外交官として、駐オランダ公使やブラジル大使を務めた著名な人物です。彼の業績や経歴は日本の外交史において重要な位置を占めています。

学歴と外務省への道

桑島は1906年に早稲田大学政治科を卒業し、外務書記生試験に合格します。これが彼の外交官としてのキャリアの始まりでした。清国に在勤中の1908年には高等文官試験に合格し、外務属としての資格を得ます。1911年には外交官及び領事官試験をクリアし、彼の外交官としてのキャリアが本格的にスタートします。

海外での豊富な経験

桑島はその後、奉天、漢口、サンフランシスコ、バンクーバー、シカゴ、ワシントンD.C.など多くの国で勤務しました。彼は領事官補や領事、そして外務書記官として重要な役割を果たし、さらに大使館で一等書記官としても活躍しました。特にホノルルや漢口では総領事を務め、多彩な国際的な経験を積み重ねました。また、外務省では亜細亜局長や東亜局長も歴任しました。

駐オランダ公使から駐ブラジル大使へ

1937年、桑島は駐オランダ公使に就任し、翌年には駐ブラジル大使に転任しました。これらのポジションでは、日本と各国との外交関係を深めるため尽力し、彼の外交手腕が発揮されました。特にブラジルとの関係構築においては、南米における日本のプレゼンスを強化するための重要な役割を担いました。

戦後の変遷と公職追放

退官後、桑島は大政翼賛会の興亜局企画部長として活動しますが、戦後は公職追放となってしまいます。彼の功績は評価されながらも、政治状況の変化によりその活動は制限されることとなりました。

栄典と評価

1940年には紀元二千六百年祝典記念章が贈られ、彼の功績が正式に認められました。桑島主計の業績は、日本の外交界における重要な一翼を担うものであり、彼の生涯を通じての国際的貢献は現在でも評価されています。

参考文献

• - 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第12版』帝国秘密探偵社、1937年。
• - 日本官界情報社編『日本官界名鑑 昭和十五年版』日本官界情報社、1940年。
• - 人事興信所編『人事興信録 第14版（上）』人事興信所、1943年。
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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