桜山神社 (盛岡市)

櫻山神社は、岩手県盛岡市に鎮座する神社です。盛岡藩主南部家ゆかりの神社として、地元の人々から崇敬を集めています。

歴史

櫻山神社の創建は江戸時代中期に遡ります。寛延2年（1749年）、盛岡藩第八代藩主・南部利視公が、初代藩主・南部信直公の遺徳を偲び、盛岡城内淡路丸に神殿を建立したのが始まりです。同年9月26日、信直公の神霊を勧請し、「淡路丸大明神」として奉りました。

その後、盛岡藩第十一代藩主・南部利敬公が文化9年（1812年）8月13日に「櫻山大明神」と改称しました。さらに利敬公は、文化15年（1818年）4月に南部家初代・南部光行公を合祀しました。

明治維新後、盛岡城が明治政府に接収されたため、明治4年（1871年）9月、御神体を岩手郡加賀野村妙泉寺山（現在の盛岡市）に仮遷座しました。明治10年（1877年）5月20日には、盛岡・下北山の聖寿禅寺跡に新社殿を造営し、再び遷座しました。明治14年（1881年）1月には県社に列格しました。

明治23年（1890年）、旧盛岡城地が南部家に特別縁故によって払い下げられたことを契機に、旧盛岡藩士族や旧盛岡藩領民の間で、旧城地への遷座を望む声が高まりました。そして、盛岡城旧三の丸・鳩森下曲輪跡に明治32年（1899年）に神社敷地を造成し、現在見られる本殿、拝殿、神門が建てられました。

大正元年（1912年）10月には、盛岡藩第三代藩主・南部利直公、そして十一代藩主・利敬公の霊を合祀し、永く郷土守護の神として崇め奉りました。現在では、計4柱の南部家の神霊が祀られています。

アクセス

櫻山神社へのアクセスは以下の通りです。

JR東日本・IGRいわて銀河鉄道盛岡駅より
バス利用の場合：盛岡バスセンター方面の路線で約10分、「県庁・市役所前」バス停下車後、徒歩約3分。
* 徒歩の場合：約20分。

櫻山神社は、盛岡の歴史と文化を今に伝える貴重な場所です。盛岡を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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