桜庭駅

桜庭駅は、北海道留萌市藤山町に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）留萌本線の駅でした。1990年10月1日に、利用者の減少を理由に廃止されました。

歴史

桜庭駅の歴史は、1963年12月1日に、日本国有鉄道留萠本線の幌糠駅と藤山駅の間に、桜庭仮乗降場として新設されたことから始まります。当時は、正式な駅ではなく、臨時的な乗降場という扱いでした。

1987年4月1日の国鉄分割民営化により、桜庭仮乗降場はJR北海道に継承されました。同時に、駅に昇格し、桜庭駅となりました。仮乗降場から駅へと昇格したことは、地域にとって大きな出来事でした。

1990年3月10日には、営業キロが設定されました。しかし、その年の10月1日には、利用者の減少により、桜庭駅は廃止されることになりました。駅としての歴史は、わずか数年で幕を閉じることになりました。

駅名の由来

桜庭駅の名前は、駅の所在地である留萌川の南岸を流れる支流、桜庭川から取られたと考えられています。地域の自然が駅名に反映された、象徴的な例と言えるでしょう。

駅構造

廃止時点での桜庭駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。転轍機を持たない棒線駅であり、列車交換などは行われませんでした。仮乗降場を起源とする無人駅であり、ホームは板張りでした。簡素な構造ながらも、地域の足として利用されていました。

駅周辺

桜庭駅の周辺には、国道233号（留萌国道）が通っていました。また、留萌川が近くを流れていました。沿岸バス・道北バスの「番外の沢」停留所が利用可能でした。

駅跡

廃駅後、桜庭駅の施設はすべて撤去され、現在は跡形もなくなっています。かつて駅があった場所は、静かな原野に戻っています。しかし、地域の住民の記憶には、桜庭駅は確かに存在していたことでしょう。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）
留萌本線（当駅廃止直前時点）
* 幌糠駅 - 桜庭駅 - 藤山駅

桜庭駅は、短い期間ではありましたが、地域の交通を支え、人々の生活に寄り添っていました。廃止されてしまいましたが、その存在は、地域の歴史の一部として語り継がれていくことでしょう。

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