幌糠駅

幌糠駅（ほろぬかえき）

幌糠駅は、北海道留萌市幌糠町に位置し、かつてJR北海道留萌本線に属していた駅です。2023年4月1日の石狩沼田駅 - 留萌駅間の廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

幌糠駅は、戦前には周辺の御料林から伐採された木材の主要な搬出駅として機能していました。冬の間に伐採された木材は隣接する土場に貯木され、夏になると列車で搬出されていました。

年表

1910年（明治43年）11月23日：鉄道院留萠線深川駅 - 留萠駅間開通に伴い開業。
1931年（昭和6年）10月10日：線路名が留萠本線に改称され、同線の駅となる。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道に移管。
1977年（昭和52年）5月25日：貨物取扱い廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取扱い廃止。同時に無人化。
1986年（昭和61年）11月1日：交換設備廃止、運転無人化。
1980年代後半：駅舎改築、貨車駅舎となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
1997年（平成9年）4月1日：線路名が留萌本線に改称され、同線の駅となる。
2023年（令和5年）4月1日：石狩沼田駅 - 留萌駅間の廃止に伴い廃駅。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来し、駅付近を流れる留萌川北支流の中幌糠川を指すアイヌ語の「ポロヌㇷ゚カペッ（poro-nupka-pet）」（大きい〔親なる〕・野の・川）から来ています。この名称は、中幌糠川より下流にある林川の原名「ポンヌㇷ゚カペッ（pon-nupka-pet）」（小さい・野の・川）と対になっています。

駅構造

廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の東側に位置し、転轍機を持たない棒線駅となっていました。かつては相対式ホーム2面2線の交換駅であり、構内踏切で連絡していました。駅舎側が1番線、対向側ホームが2番線でした。貨物側線も存在しましたが、交換設備廃止後に撤去されました。

駅舎は貨車を改造したもので、宗谷本線の貨車駅舎と同一の外観をしていました。トイレはありませんでした。

利用状況

（省略）

駅周辺

幌糠駅周辺は留萌市内陸部の中心地であり、農業の中心地でもあります。駅前には旧国道が通り、以下の施設などが存在しました。

国道233号（留萌国道）
北海道道550号幌糠小平停車場線
深川留萌自動車道留萌幌糠インターチェンジ
留萌市役所幌糠市民センター
留萌警察署幌糠駐在所
幌糠郵便局
るもい農業協同組合幌糠支所
旧幌糠中学校
幌糠小学校
留萌川
沿岸バス・道北バス、北海道中央バス「幌糠」停留所

その他

幌糠駅は、映画『青空に一番近い場所』のロケ地としても使用されました。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

留萌本線（廃止直前時点）

峠下駅 - 東幌糠駅 - 幌糠駅 - 桜庭駅 - 藤山駅

※打消し線は廃駅

脚注

（省略）

外部リンク

幌糠｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company
* 国立国会図書館近代デジタルライブラリー　「北海道留萠線全通記念」より、幌糠停車場構内　明治末

もう一度検索