棚倉バイパス

棚倉バイパス

棚倉バイパスは、福島県東白川郡棚倉町に位置する国道118号および国道289号のバイパス道路です。城下町の風情を残す棚倉町の中心部は、道幅が狭く、線形も悪いという問題を抱えていました。また、水戸市、郡山市、会津若松市を結ぶ幹線道路でありながら、25トン車両が通行できない橋梁が存在することも課題でした。

これらの問題を解決するため、1981年に事業化が決定されました。1990年4月13日には、棚倉大橋を含む2592mの区間が開通。その後、棚倉トンネル、桧木大橋を含む1480mが2000年12月22日に開通し、部分的な開通を経て、2009年12月26日に全線が開通しました。

路線データ

起点：東白川郡棚倉町大字八槻
終点：東白川郡棚倉町大字上台
全長：8.14km
総事業費：107億円

道路施設

宮橋

全長：43.0m
主径間：21.102m
幅員：8.0（15.0）m
形式：2径間連続非合成鋼鈑桁橋
竣工：2009年12月
施工：矢田工業

一級水系久慈川水系の近津川に架かる橋梁で、老朽化した旧橋梁の架け替えとして建設されました。総工費は1億8500万円です。

棚倉大橋

全長：135.0m
主径間：50.0m
幅員：7.5（12.5）m
形式：3径間連続非合成鋼鈑桁橋
竣工：1988年
開通：1990年4月13日
施工：東京鐵骨橋梁

一級水系久慈川を渡る橋梁で、橋桁は棚倉町の花であるツツジをイメージしたショッキングピンクに塗装されています。高欄は友好都市であるギリシャの国旗の色、親柱はパルテノン神殿がモチーフとなっています。総工費は3億6400万円です。

棚倉トンネル

全長：456m
幅員：6.5（11.5）m
工法：NATM工法
竣工：2000年12月
施工：藤田・深谷特定建設工事共同企業体

1994年2月に起工式が行われ、1995年11月1日に貫通しました。総事業費は16億円です。

赤舘大橋

全長：196m
主径間：60.0m
幅員：7.5（14.5）m
形式：4径間連続鋼箱桁橋
竣工：1998年

一級水系久慈川水系の桧木川と、それに並行するJRバス白棚線専用道路、棚倉町道を渡る橋梁です。建設当初は桧木大橋と呼ばれていましたが、近隣の赤舘城にちなんで現在の名称になりました。総事業費は12億870万円。「ふくしまの橋カードNo.14」に選ばれており、道の駅はなわで配布されています。

接続する路線

国道118号（水戸方面）
国道289号（いわき方面）
福島県道176号近津停車場線
福島県道231号山本不動線
栃木県道・福島県道60号黒磯棚倉線
国道289号（只見方面）
福島県道25号棚倉鮫川線
福島県道177号磐城棚倉停車場線
国道118号（会津若松方面）

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