森本圭美

森本圭美の軌跡

森本圭美（もりもと たまみ）は、1966年10月19日に大阪市大正区で生まれた元女子プロボクサーであり、ABCO女子スーパーフライ級の王者として知られています。彼女はナロンワット・プロモーションに所属する選手で、リングネームはタマミ・トー・ブワマーッです。彼女の人生は、想像以上の苦難や挑戦に満ちています。

来歴と挑戦

森本は大阪市立扇町高等学校で器械体操に熱中していましたが、その後結婚し、三人の子供を授かります。大阪府枚方市で飲食店を経営しながらも、彼女は家庭の主婦としての生活を送ります。しかし、2007年、少林寺拳法をしていた夫との喧嘩をきっかけに、彼女の人生は大きく変わります。勝ちたいという一心でアマチュアボクシングのジムに入門したのですが、40歳という年齢にもかかわらず、彼女はその後、「趣味でやるには子供に申し訳ない」という思いから本格的に選手を目指す決意を固めます。

当時、日本では年齢制限によりプロとしての道が限られていたため、彼女はタイでのプロ転向を目指しました。そこで多田悦子とスパーリングを行い、その動画をプロモーターに送り、その才能を認められることになります。2010年5月24日、ついにサムットサーコーン県でデビュー戦を迎え、2回TKO勝ちを収め、華々しいスタートを切りました。

国内外での試合

その後も数々の試合を重ね、2010年2月にはバンコクでWIBAインターナショナルフライ級王者との対戦で敗れたものの、同年7月にはフライ級でTKO勝ちを収め、着実に成績を伸ばします。2012年8月、森本はABCO女子スーパーフライ級王座決定戦で勝利し、45歳10ヶ月という驚異的な年齢で王座を獲得しました。この年齢記録は、後に池山直が更新する44歳7ヶ月の記録を上回るものでした。

その後、2012年11月には別の試合で判定負けし、2013年には国内での唯一の試合として勝利をおさめていますが、2014年3月28日に四川省での試合でTKO負けを喫し、これが彼女の最後の試合となりました。ファイトマネーはあったものの、経費で手元には残らなかったという苦しい状況でした。

引退後の道

引退後の森本はボディフィットネス選手として新たな挑戦を追求し始めます。2022年には、大阪沖縄会館での新格闘技イベント「タイヤファイト」に参戦することが発表され、注目を浴びました。

戦績と成果

森本のプロボクシングにおける戦績は、10戦6勝（5KO）4敗というものです。彼女はABCO女子スーパーフライ級王座を獲得し、その成功を収めることができました。

彼女のストーリーは多くの人にとって、年齢や困難を乗り越えて挑戦することで可能性が広がることを示しています。森本圭美は、ただのボクサーではなく、人生の楽しさや情熱の象徴として、今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。

関連情報

女性ボクサーの中でも異彩を放つ彼女は、他の選手やボクシング界にもとても大きな影響を与えてきました。彼女のブログやSNSも活動の一部で、多くのファンとの繋がりを大切にしています。

森本圭美のように新たな挑戦を受け入れ、夢を追い続ける姿勢は、今後も多くの人々に勇気を与えることでしょう。

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