森清 (千葉県の政治家)

森清

森清（もり きよし、1915年10月8日 - 1968年6月9日）は、昭和期の日本の政治家であり、実業家でもありました。国務大臣総理府総務長官を歴任し、政界で重要な役割を果たしました。

生涯

千葉県に生まれた森清は、昭和電工の創業者であり、衆議院議員も務めた森矗昶を父に持ちます。1938年（昭和13年）に京都帝国大学理学部地質鉱物学科を卒業後、満洲鉱業開発での勤務を経て、兄の森曉が社長を務める日本冶金工業に入社し、取締役として兄を支えました。また、父が創業した昭和火薬の社長も務めるなど、実業界でも活躍しました。

1952年（昭和27年）、第25回衆議院議員総選挙に千葉3区から立候補し、初当選を果たします。同期当選には、福田赳夫、大平正芳、黒金泰美など、後の政界を担う面々が名を連ねていました。以後、7回にわたり衆議院議員に選出され、自由党・自由民主党に所属しました。行政管理政務次官、通産政務次官を経て、1966年（昭和41年）には、第1次佐藤再改造内閣で総理府総務長官として入閣しました。

自民党内では河野派に属していましたが、1965年（昭和40年）に河野一郎が亡くなると、派閥の運営方針を巡り、中曽根康弘らと対立。その後、派閥は分裂し、森は森派を率いることとなりました。

1968年（昭和43年）6月9日、腎性高血圧の治療中に尿毒症を併発し、世田谷区成城の自宅で逝去。52歳という若さでした。彼の死後、選挙区の地盤は弟の森美秀が、派閥は園田直が引き継ぎました。

家族・親族

妻：毬（1917年8月30日生 - ）
長女：摩耶（1935年 - ）
二女：木の実（1937年 - ）
長男：直幹（1938年12月 - ）
二男：秀樹（1946年12月 - ）
弟：森美秀（衆議院議員）
甥：森英介（衆議院議員）
妹：睦子（三木武夫の妻）

その他

1966年（昭和41年）、新東京国際空港（現・成田国際空港）の建設地が富里・八街から成田・芝山に変更された際、川島正次郎自民党副総裁と共に政府と友納武人千葉県知事の間を取り持ったとされています。

森清は、政界と実業界の両方で才能を発揮し、日本の発展に貢献しました。若くして亡くなったものの、その功績は今もなお語り継がれています。

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