楠ジャンクション

楠ジャンクションの概要

楠ジャンクション（くすのきジャンクション）は、愛知県名古屋市北区に位置し、名古屋第二環状自動車道、名古屋高速1号楠線、名古屋高速11号小牧線が交差する交通の要所です。このジャンクションは大我麻町交差点の直上に設置されており、国道302号と国道41号も接続しています。

高速道路の接続

楠ジャンクションは、以下の高速道路を接続する四叉分岐の形式を持っています。

• - 名古屋第二環状自動車道（名二環）
• - 名古屋高速1号楠線
• - 名古屋高速11号小牧線

名二環は東西方向に配されており、名古屋南JCTへは東方向、名古屋西JCTへは西方向につながっています。1号楠線は名古屋市街地へ向かう南方へのルートであり、11号小牧線は小牧へ向かう北方へのルートとなっています。
このジャンクションは、これらの高速道路が相互に連結される形式で設計されており、1991年に名二環の勝川ICから清洲東IC間が開通した際に供用開始されました。

ジャンクションの特徴

楠ジャンクションの平面図は、他のジャンクションとは異なる特徴を示しています。全てのランプと本線は鋼箱桁橋を使用した高架構造であり、この地域が比較的市街化されているため、独特な対向ループ型のランプ配置が採用されています。このため、合流や分流の形状が複雑であり、ランプの縦断勾配にも急な変化が見られます。

また、名古屋第二環状自動車道の南側は東海交通事業城北線が高架と併走しており、交差するランプはこの鉄道路線を越える構造になっています。さらに名古屋高速道路は国道41号の上に設けられ、大我麻町交差点は交通が交差する立体交差の典型的な例となっています。

併設インターチェンジ

楠ジャンクションの周囲には一般道路との直接アクセスは無いものの、以下のインターチェンジが近隣に設けられています。

• - 楠IC: 名古屋第二環状自動車道名古屋南JCT方面（東方）の片方向出入口で、国道302号へ接続。
• - 楠出入口: 名古屋高速1号楠線の片方向出入口であり、南方のみの出入口で国道41号と接続。

これらは片方向のみの出入口となっており、名古屋第二環状自動車道の西側へのアクセスは山田東IC（出口専用、約1.5km西）や山田西IC（入口専用、約2.5km西）で可能です。また、名古屋高速11号小牧線へのアクセスは約1km北の豊山南出入口から行えます。

歴史と展望

楠ジャンクションは1991年の開通以来、名古屋近郊の重要な交通地点として機能してきました。その後も、名古屋高速道路の延伸工事や、名古屋高速11号小牧線との接続などによって、その重要性は増しています。特に、名古屋市内へのアクセスの便は地域の交通網を支える要素となっており、多層立体交差による交通効率の向上も期待されています。

周辺の施設

ジャンクション周辺には、中部電力楠変電所や各種公園（楠公園、丸新公園など）、さらには教育施設や金融機関など多様な施設が存在します。公共交通機関のアクセスも充実しており、名古屋市営バスの営業所も近隣に位置しています。

また、商業施設も豊富で、ドン・キホーテ名古屋本店やクロスタウン名古屋北ショッピングセンターがあり、地域の活性化に寄与しています。

このように、楠ジャンクションは名古屋の交通網に不可欠な存在であり、地域の発展にも大きな影響を与える重要な地点であるといえるでしょう。

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