極東国立交通大学

極東国立交通大学について

極東国立交通大学（Far Eastern State Transport University）は、ロシア連邦ハバロフスクにある国立の高等教育機関です。その創立は1937年にさかのぼり、当初はハバロフスク鉄道技術者大学という名前で設立され、極東地域では2番目の工科系大学として位置付けられました。

歴史の変遷

この大学は、創立当初から鉄道に特化した教育を行い、1945年には「ハバロフスク鉄道大学」と改称しました。その後、シベリア鉄道をはじめとする極東の鉄道事業に従事する多数の技術者を育成し続けました。1993年には極東鉄道アカデミーに名称を変更し、更なる発展を遂げました。

1997年に人文・法律系の学部が新設され、従来の鉄道中心の教育から、交通全般に関する総合的な大学へと進化を遂げました。この際に、現在の「極東国立交通大学」という名称に改められています。

組織とキャンパス

極東国立交通大学はロシア連邦政府により設立され、ハバロフスクにメインキャンパスを持ちます。また、以下の数カ所に分校があります：

• - 南ヤクート鉄道輸送学校（サハ共和国 ネリュングリ）
• - バイカル-アムール鉄道輸送学校（アムール州 ティンダ）
• - アムール鉄道輸送学校（アムール州 スヴォボードヌイ）
• - 沿海地方鉄道輸送学校（沿海州 ウスリースク）
• - サハリン鉄道輸送学校（サハリン州 ユジノサハリンスク）

これにより、全国各地で交通に関する専門教育を提供し、地域の技術者を育成する役割を果たしています。

国際的な関係

2011年6月21日、極東国立交通大学は寒地土木研究所と「研究交流及び協力に関する協定」を締結しました。この協定の目的は、ハバロフスクと北海道との間で、寒冷地の道路建設に関する研究の交流と協力を進めることです。双方の地域に共通する寒冷気候において、実践的な知見の共有を目指しています。

主な出身者

この大学からは、多くの著名人が誕生しています。中でも、ユーリー・ステパノフ氏は在新潟総領事として活躍しており、ゲンナージー・ファーデーエフ氏はロシア連邦初代鉄道大臣及びロシア鉄道初代社長として、その功績を残しています。

まとめ

極東国立交通大学は、交通に関する専門的な教育を通じて、地域や国の発展に寄与することを目指しています。高い技術力を持つ卒業生を輩出しながら、国際的な連携も強化しているこの大学は、今後も重要な役割を果たすことでしょう。

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