極東連邦大学

極東連邦大学 (Far Eastern Federal University)

極東連邦大学（FEFU）は、ロシア連邦極東地域の中核をなす大学として、ウラジオストクに本部を置いています。2010年に、極東国立大学を母体とし、極東国立工科大学と太平洋国立経済大学が統合して誕生しました。この大学は、極東ロシア最大の規模を誇り、そのキャンパスはウラジオストク郊外のルースキー島にあります。毎年、東方経済フォーラムが開催される場所としても国際的に知られています。

歴史

1899年に東洋学院として設立されたのが、この大学の起源です。その後、ロシア内戦やソビエト時代の混乱を経て、1939年には一時閉鎖されましたが、1956年に再開されました。2010年には、大学再編により現在の極東連邦大学となり、2012年にはキャンパスをルースキー島に移転しました。ルースキー島のキャンパスは、2012年ロシアAPECの施設を転用したもので、広大な敷地内には学生寮やスーパーマーケット、カフェ、レストランなど、生活に必要な施設が整っており、まるで一つのニュータウンのようです。

特徴

ウラジオストクは日本海に面した港湾都市であるため、極東連邦大学は日本との関わりも非常に深いです。2017年には「日露関係研究センター」が開設され、両国間の学術交流を促進しています。また、北海道函館市には、同大学の分校であるロシア極東連邦総合大学函館校があります。さらに、ウラジオストク市内にある東洋学院（東洋大学）の構内には、与謝野晶子の歌碑も設置されており、文化的な交流も伺えます。

学部

極東連邦大学には、以下のような多様な学部が設置されています。

地域・国際研究学部
経済・経営学部
芸術・文化・スポーツ学部
工学部
法学部
教育学部
自然科学部
生物医学学部
人文学部

旧極東国立大学時代の分科大学には、以下のようなものがあります。

ウラジオストク国際関係大学
外国語大学
化学・応用生態学大学
環境大学
極東イノベーション技術大学
教育大学
国際観光・歓待大学
心理・社会科学大学
数学・コンピュータ科学大学
体育・スポーツ大学
地域間社会科学大学
地誌研究大学
東洋大学
物理学・情報技術大学
法科大学
マスコミュニケーション大学
マネジメント・ビジネス大学
ロシア言語文学大学
歴史・哲学大学
FEFUオープン大学（オンライン通信制大学）

FEFUオープン大学は、オンラインで授業を提供しており、国籍や居住地に関わらず、どこからでも学位を取得することが可能です。

その他の情報

英称: Far Eastern Federal University
創立: 1899年
形態: 連邦教育機関、国立高等職業教育機関
学長: セルゲイ・ウラジミロヴィッチ・イヴァネツ
教職員数: 約3,300人
学生数: 約43,000人
学部数: 9
本部: ロシア連邦ウラジオストク市

関連項目

ロシア極東連邦総合大学函館校
東方経済フォーラム - 2015年より毎年当大学で開催されている国際会議

外部リンク

公式ウェブサイト

この大学は、ロシア極東地域における教育と研究の中心地として、国内外から注目を集めています。

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