極道の妻たち 最後の戦い

極道の妻たち 最後の戦い

『極道の妻たち 最後の戦い』は、1990年に公開された日本映画。人気シリーズ『極妻』の第4作であり、岩下志麻が主演を務める。

あらすじ

舞台は関西と福井。川越会傘下の瀬上組組長・雅之が服役中のため、妻の芙有が組長代行として組織を守っていた。そんな折、福井から元組長妻・伊勢夏見が訪れる。夏見は、抗争で夫を中松組に殺されており、休戦話に憤りを感じていた。芙有は夏見を気遣い、夏見は芙有を慕い瀬上組で身を預かることになる。

芙有は新たな事業を計画し、金貸し兼弁護士の市場に融資を依頼するが、中松組幹部との会食を条件に断られる。しかし、芙有を助けたい夏見が市場に直談判し、融資を取り付ける。芙有は夏見に敦賀での新事業を任せるが、夏見は信頼していた組長に裏切られ、事業は頓挫してしまう。

その後、夏見は裏切った組長を脅し、中松組四代目組長・田所の指示であることを知る。夏見は組長を射殺し失踪。そして芙有に真相を伝える。

翌春、雅之が出所。芙有は久しぶりに夫との時間を得る。しかし、川越会会長の臨終に立ち会った雅之は、川越会の将来を託され、中松組を潰すと宣言する。市場は、田所が雅之と芙有の会話を聞きつけたことを芙有に伝える。

雅之はマスコミの前で瀬上組の解散を宣言。田所から中松組最高顧問の役職を提案されたことを芙有に打ち明ける。芙有は田所を疑い、雅之に夏見との約束を思い出させようとするが、雅之は聞く耳を持たない。

夏見は田所を襲撃するが、中松組組員に射殺される。芙有は夏見の遺体と対面し、仇討ちを引き継ぐことを決意する。芙有は雅之に愛想を尽かし別れを告げる。瀬上組は解散状態となるが、芙有は夏見との約束を果たすため、組員と共に田所のもとへ向かう。

キャスト

瀬上芙有：岩下志麻
伊勢夏見：かたせ梨乃
瀬上雅之：小林稔侍
田所亮次：中尾彬
市場憲章：津川雅彦
植木志織：石田ゆり子
根津豊：哀川翔
川越清市：須賀不二男

スタッフ

監督：山下耕作
原作：家田荘子
脚本：高田宏治
音楽：津島利章

解説

本作は、極道の妻たちの生き様を描いたシリーズの中でも、特に女性同士の絆に焦点を当てた作品である。岩下志麻演じる芙有の凛とした姿や、かたせ梨乃演じる夏見の復讐に燃える姿が印象的。

シリーズを通して、豪華なキャストや迫力のある演出が見どころ。また、極道の世界を舞台にしながらも、家族愛や友情といった普遍的なテーマを描いている点も魅力である。

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