楼上洞

楼上洞（ヌサンどう）について

楼上洞（ヌサンどう、ヌサンドン）は、韓国の首都ソウル特別市鐘路区に位置する行政区の一つです。清雲孝子洞の管轄下にあり、玉仁洞や楼下洞、弼雲洞、社稷洞、毋岳洞、弘済洞と隣接しています。地域の背景や歴史、著名な名所について詳しく見ていきましょう。

地名の由来

楼上洞という名称は、かつての楼閣洞の上に位置していることに由来しています。この地名は、周囲の地形や環境に密接に関連しており、地域の特性を反映しています。

歴史の概要

楼上洞の歴史は、朝鮮初期に遡ります。当時、この地域は漢城府北部の順化坊に属しており、1751年に設立された漢城府北部順化坊司宰監契に関連していました。1894年には甲午改革が行われ、行政区画の見直しによって楼閣洞が形成されました。

その後、1914年の行政区域統合により、楼閣洞の一部が楼上洞に変わりました。1936年には、当時の日本の影響で地名が日本式に改名され、楼上町となりました。1943年には区制が実施され、鐘路区楼上町が設立され、その3年後の1946年には、占領時代の名残を清算する一環として今の楼上洞へと戻りました。

名所の紹介

楼上洞周辺には、いくつもの名所あります。代表的なものとして仁王山にある曲城（別名：コブン城）が挙げられます。また、その周辺にはトゥンバウィ（浮石）、プチョバウィ、タリバウィ、白蓮バウィ、ポンバウィなどの自然景観が広がっています。それぞれの名前は、その形状や特徴に由来しており、プチョバウィは仏に、白蓮バウィは蓮華に、ポンバウィは虎に似た形として名付けられました。

さらに歴史的な建造物も多く、弼雲洞や楼下洞、玉仁洞を含めた地域には仁慶宮や白虎亭、諸葛亮を奉じた臥竜堂などがあります。仁慶宮は1676年から1682年の間に建設が始まりましたが、仁祖反正のために中断され、その後、一部は昌慶宮の設立に使われました。残りの殿閣は孝宗の時期まで存在しましたが、粛宗と英祖の時代に取り壊され、現在は民家が立ち並んでいます。

臥竜堂は、日本の統治時代の末期に廃止される前に多くの人々に親しまれていました。このように、楼上洞は歴史的背景や文化が色濃く残る地域であり、訪れる人々にとって様々な発見と学びがある場所です。

まとめ

楼上洞は、歴史的な背景や文化に富んだエリアであり、ソウルを訪れる際にはその魅力を探る価値があります。地名の由来から名所まで、さまざまな側面を楽しむことができる場所です。

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