槇尾道

槇尾道（まきおみち）

槇尾道は、弘法大師空海が得度したとされる大阪府和泉市の槇尾山・槇尾寺（施福寺）を起点とし、蔵王峠、紀の川を渡り、九度山町の慈尊院、槇尾山明神社、梨木峠、椎出を経て、高野参詣道の一つである京大坂道と高野町神谷の旧白藤小学校付近で合流する道です。紀の川流域から高野山へと至る参詣道であり、東には清水宿からの黒河道、西には町石道が並走しています。現在では南海高野線がほぼ並走しており、アクセスも容易です。

歴史

2019年（令和元年）10月には、文化庁の「歴史の道百選」に追加選定されました。

槇尾山明神社の記述によれば、弘法大師が槇尾山で修行していた頃、傍らの弁財天を信仰し、日夜お参りしていたとされています。1924年（大正13年）には、昭和天皇の御成婚を記念して「槇尾道・道程標」が沿道に建てられました。

新高野街道（長坂街道）

1925年（大正14年）に高野下駅が高野山に最も近いターミナル駅として開業し、高野山まで延伸されるまでの間、駅周辺の椎出地域から高野山への参詣道として利用され、「新高野街道」と呼ばれていました。

沿道の主な名所

槇尾寺
慈尊院
槇尾山明神社
龍王渓
玉川峡
椎出宿
高野下駅
地蔵寺
椎出厳島神社
神谷宿
極楽橋駅

交通

南海高野線九度山駅から東すぐ
南海高野線高野下駅からすぐ
南海高野線極楽橋駅からすぐ

関連項目

京大坂道
古澤厳島神社
河根丹生神社
南海丹生川橋梁
* 中古沢橋梁（トレッスル橋）

脚注

外部リンク

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