樋本英一

樋本英一（ひもと ひでかず）は、1954年10月15日に東京都で生まれた日本の指揮者です。東京藝術大学在学中に指揮科で安宅賞を受賞するなど、その才能は早くから注目されていました。

教育と研鑽

樋本氏は、声楽を畑中良輔、平野忠彦、大久保昭男の各氏に師事し、豊かな声楽の知識と経験を培いました。また、指揮においては、伊藤栄一、金子登、遠藤雅古、マルティン・メルツアー、佐藤功太郎の各氏に師事し、指揮者としての専門的な技術と音楽性を磨きました。これらの師事経験は、彼の音楽観や指揮スタイルに大きな影響を与えています。

指揮者としてのキャリア

1984年には、中国政府の招聘により北京、西安、上海を訪問し、演奏を行いました。1985年には、ニューヨークのカーネギー・ホールにおいて、東京・ニューヨーク姉妹都市招聘25周年記念「シルバーブリッヂコンサート」を指揮し、ニューヨーク・タイムズ紙で高い評価を得ました。このコンサートは、彼の国際的な活躍を印象づける出来事となりました。

1990年には、東京混声合唱団のコンダクター・イン・レジデンスに就任し、2007年までその任を務めました。1991年には、日本オペラ協会の指揮者に就任し、オペラ指揮者としても活動しています。

現在の活動

現在、樋本氏は東京藝術大学、桐朋学園芸術短期大学、新国立劇場オペラ研修所、二期会オペラ研修所において講師を務め、後進の育成にも力を入れています。また、以下の団体で指揮者として活動しています。

東響コーラス（東京交響楽団専属アマチュア合唱団）
慶應義塾ワグネル・ソサィエティー女声合唱団
青山学院大学グリーンハーモニー合唱団
男声合唱団東京リーダーターフェル1925

過去の指揮団体

樋本氏は、過去に以下の団体でも指揮を務めてきました。

東京混声合唱団
東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
新星日響（現東京フィル）
東京シティフィル
日本フィル
九州交響楽団
早稲田大学グリークラブ
東京六大学混声合唱連盟
武蔵野合唱団
私立千葉敬愛高等学校吹奏楽部
神奈川県立金井高等学校吹奏楽部
コーロ感透音

これらの活動を通して、樋本氏は幅広いジャンルの音楽に精通し、その音楽性と指導力で多くの音楽家や聴衆を魅了しています。声楽と指揮の両分野で深い知識と経験を持ち、教育者としても活躍する樋本氏は、日本の音楽界において重要な存在です。

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