横川駅 (群馬県)

横川駅について

横川駅（よこかわえき）は、群馬県安中市松井田町横川に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の信越本線の駅です。この駅は信越本線の群馬県側の終着駅として知られています。1885年に官設鉄道として開業され、最初は終着駅でしたが、その後の延伸により途中駅となりました。しかし、1997年に北陸新幹線の先行開業に伴い、軽井沢駅間が廃止されたことで、再び終着駅に戻りました。

駅の歴史

横川駅の歴史は1885年10月15日にさかのぼります。官設鉄道横川線が高崎駅と結ばれて開通しました。1888年には碓氷馬車鉄道が当駅から軽井沢駅へと延び、1893年には官設鉄道中山道線が開通しました。この区間では当初アプト式ラックレールが用いられ、特殊な勾配（最大66.7‰）を克服するために補助機関車が必要でした。

1909年には駅を含む路線が信越線と名付けられ、1914年に信越本線に改名されました。1949年には国有鉄道法の施行により、国鉄に移管され、1970年代には電化が進められました。1997年には軽井沢駅との区間が廃止され、その結果、終着駅となったのです。

駅の構造

横川駅は相対式ホームが2面2線ある地上駅で、中央に中線が1線あります。駅舎は古い木造で、ホーム間の移動は跨線橋と新設された通路で行えます。1997年の軽井沢駅間廃止後、構内は大きく変わり、設備の縮小が行われました。管理は安中駅が行い、JR東日本ステーションサービスが業務を受託しています。また、タッチパネル式の券売機やSuica対応自動改札機も設置されています。

利用状況

2023年度のデータによれば、横川駅の1日平均乗車人員は176人となっており、2000年度以降もその利用状況は一定の安定を見せています。駅前にはバス停も存在し、JRバス関東による軽井沢駅行きのバスが運行されています。

周辺環境

駅の北岸には碓氷川が流れ、左岸には横川集落があります。ここは江戸時代に設けられた中山道碓氷関として高い歴史的価値を持つ地域です。また、駅の近くには碓氷峠鉄道文化むらがあり、鉄道ファンや観光客に人気のスポットとなっています。

駅弁

駅の名物として「峠の釜めし」が挙げられ、長年にわたり多くの旅行者に親しまれてきました。

横川駅は、地域の交通の要所であり、歴史や文化に彩られた独特の魅力を持つスポットです。観光の際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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