横浜市立鶴見工業高等学校

横浜市立鶴見工業高等学校

横浜市立鶴見工業高等学校は、神奈川県横浜市鶴見区に位置していた市立の工業高等学校です。通称「鶴工」として親しまれていました。全日制課程では、7つの学科が設置され、各学科は1学年1クラス編成（電気系1年を除く）でした。生徒は男子が多かったものの、男女共学でした。

概要

本校は、実践的な技術教育を提供し、多くの卒業生を産業界に送り出してきました。定時制課程は2006年に閉課程となり、2009年には横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の開校に伴い、生徒募集を停止しました。2011年3月31日をもって閉校となり、その歴史に幕を閉じました。現在は、横浜サイエンスフロンティア高等学校内に同窓会コーナーが設けられ、卒業生の交流の場となっています。

沿革

本校の歴史は、1936年に横浜市立鶴見工業実習学校として設立されたことに始まります。

1936年3月12日：横浜市立鶴見工業実習学校として設立認可。
1936年4月13日：鶴見区下野谷尋常高等小学校にて第1回入学式を挙行。
1936年10月20日：鶴見区下野谷4-146に新校舎が落成し、この日を開校記念日と定める。
1940年4月1日：横浜市立鶴見工業学校と改称。
1948年4月1日：横浜市立鶴見工業高等学校と改称。
1950年4月1日：男女共学化、普通科を設置。潮田分校、大綱分校を設置。
1954年4月1日：普通科の募集を停止し、神奈川県立鶴見高等学校に移管。
1956年4月1日：普通科および分校を廃止。
1958年4月1日：電気通信科を設置。
1963年4月1日：電気通信科、建設科の募集を停止し、電子科、建築科、土木科を設置。
1979年4月1日：設備工業科を設置。
2006年5月17日：修学旅行先の沖縄県波照間島で、遊泳禁止の海に入った生徒が死亡する事故が発生。
2009年4月1日：生徒募集を停止。
2011年3月31日：閉校。

アクセス

最寄りの駅はJR鶴見線 鶴見小野駅で、徒歩2分というアクセスしやすい場所に位置していました。かつて鶴見臨港鉄道が国有化される前は、工業学校前停留場として機能していました。

部活動

部活動も盛んで、特に野球部は1954年の夏の甲子園に出場した実績があります。その後も、夏の県大会で上位進出を果たすなど、公立高校ながら高い実力を持っていました。

主な関係者

数多くの卒業生が各界で活躍しています。

出身者

黒田勉（元プロ野球選手、近鉄バファローズ）
井坂興（元プロ野球選手、読売ジャイアンツ）
青木秀夫（元プロ野球選手、大洋ホエールズ）
二階堂健男（労働運動家、全日本水道労働組合執行委員長）

教職員

梶山季之（小説家、ジャーナリスト）※国語教師として勤務。
津上忠（劇作家、演出家）※国語教師として勤務。

関連項目

神奈川県高等学校一覧
日本の工業高等学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (神奈川県)

外部リンク

横浜市立鶴見工業高等学校
* 横浜市立鶴見工業高等学校定時制

もう一度検索