横浜情報文化センター

横浜情報文化センターは、日本新聞博物館と放送ライブラリーを中核施設とし、多目的ホールやオフィススペースを備えた複合施設です。旧横浜商工奨励館を再利用した旧館部分と、新たに建設された新館部分から構成されています。旧館は、横浜の歴史と文化を伝える近代建築として、1999年に横浜市認定歴史的建造物に指定されています。周辺には、神奈川県庁本庁舎や横浜地方裁判所など、数々の歴史的建造物が点在し、横浜の歴史的景観を形成しています。

歴史

旧横浜商工奨励館は、関東大震災後の復興計画の一環として、1929年に商品陳列所として設立されました。設立から46年間、横浜商工会議所を中心とした商業発展の拠点として重要な役割を果たしました。しかし、第二次世界大戦中は軍事目的で利用され、戦後は一時的に横浜税関が庁舎として使用するなど、時代の変遷に翻弄される歴史を歩んできました。

沿革

1924年8月1日：横浜商工会議所が商品陳列所設置に関する申請を関係各所に提出。
1929年4月23日：横浜市商工奨励館が竣工、開館。昭和天皇が視察のため来館。
1929年4月24日：商工奨励館の落成披露式典開催。
1929年8月19日：商工奨励館に常設陳列場が開館。
1975年：横浜商工会議所が移転。
1999年2月：旧横浜商工奨励館が横浜市認定歴史的建造物に認定。
2000年：横浜情報文化センターとして開館。
2000年10月：日本新聞博物館が入居。

建築物

旧横浜商工奨励館（現：旧館部分）は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、昭和初期の建築様式を今に伝える貴重な建物です。1階と2階は商品陳列所、3階は事務所と貴賓室、4階は横浜商工会議所、屋上には横浜港やイベントを見渡せる施設が設けられていました。旧館部分を残し、敷地中央部に新館を建設するスタイルは、近年の建築トレンドを反映しています。新館は12階建てのオフィスビルで、日本新聞博物館、放送ライブラリー、IT企業などが入居しています。また、性能対エネルギー比の良い半導体チップに関する国際シンポジウム「Cool Chips」の会場としても利用されています。

貸出施設

情文ホール
面積：180m²
客席数：可動式239席
付属機材：音響設備、200インチスクリーン、資料提示装置（OHP）
大・小会議室
収容人数：大会議室32人、小会議室20人
面積：大会議室110m²、小会議室60m²
付属機材：テレビ、ビデオ、プロジェクター、OAボード

その他施設

旧貴賓室（見学のみ）
公開時間：午前10時〜午後4時30分
休館日：月曜日（祝日・振替休日の場合は次の平日）、年末年始

アクセス

みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口（情文センター口）直結
JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」徒歩10分
横浜市営バス「日本大通り駅県庁前」徒歩1分
* 首都高速神奈川1号横羽線「横浜公園出入口」車3分

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