横浜野村ビル

横浜野村ビル

横浜野村ビルは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに所在するオフィスビルです。この建物は、野村総合研究所（NRI）が横浜地区の拠点「横浜総合センター」として利用しており、みなとみらい地区における重要なビジネス拠点の一つとなっています。

概要

当ビルは、みなとみらい大通り沿いに位置し、周辺には「横浜ブルーアベニュー」や「横浜アイマークプレイス」といった他のオフィスビルが隣接しています。基準階面積が4,000m²を超える国内最大級のオフィスビルとして開発され、2017年1月に竣工しました。竣工式は同年2月13日に行われました。

環境性能に優れている点も特徴で、発電機の廃熱を空調に利用するコージェネレーションシステムを導入しています。これにより、CASBEE Sランク、LEED Gold、DBJ Green Building認証の5つ星、SEGES認証を取得しています。2022年4月には、三菱UFJ銀行によるグリーンローンが実行され、米モルガン・スタンレー関連会社が組成した不動産私募ファンドが当ビルを取得しました。野村不動産グループもステークホルダーとして関与しています。

計画から竣工までの経緯

2007年、野村不動産と野村ホールディングスによる「NOMURA横浜プロジェクト46」が、開発事業者の公募で選定されました。当初は2009年着工、2011年竣工予定で、高さ150m級の30階建てビルが計画されていましたが、リーマン・ショックなどの影響で計画は遅延しました。

2000年代末には、みなとみらい地区でセガの複合娯楽施設計画やモリモトのオフィスビル開発、新港地区のアーバンリゾートホテル計画など、複数の開発計画が中止されました。横浜野村ビルの計画も遅延しましたが、中止には至りませんでした。

当初計画から規模の縮小が繰り返され、最終的に高さは89mの17階建てとなりました。2014年9月には準備工事が開始され、2015年3月に本体工事が着工、2017年1月に竣工しました。竣工前には、清水建設による照明を使ったクリスマス窓文字演出が行われました。

災害対策と環境性能

横浜野村ビルは、以下の様な災害対策と環境性能を有しています。

中間免震構造やデュアルフューエル式非常用発電機、コージェネレーションシステムを採用。
環境負荷の低い機器を導入し、80本以上の高木を植樹、壁面緑化も実施。
自然換気フィンにより中間期の空調負荷を低減、雨水利用システムやエネルギーの見える化システムも採用。

これらの取り組みにより、CASBEE SランクやSEGES等の認証を取得しています。

主なテナント

オフィスエリア

野村総合研究所が、横浜地区の拠点として「横浜総合センター」を開設しています。社員向けの事業所内保育所も低層部に設置されています。

低層部テナント

1階には、商業店舗やサービス店舗が入居しています。

北側: メガロス ルフレ（女性専用フィットネス）、セブン-イレブン、R Baker（ベーカリーカフェ）
西側: 餃子の王様 龍吟（中華料理）、メレンゲ（ハワイアンカフェ・レストラン）、ジープ横浜みなとみらい（自動車ショールーム）

以前は、青ゆず寅、BISTRO BARCO、タリーズコーヒーも入居していましたが、現在は閉店しています。

アクセス

横浜高速鉄道みなとみらい線:
新高島駅（3番出口）より徒歩4分
みなとみらい駅（1番出口）より徒歩7分
横浜市営地下鉄ブルーライン: 高島町駅（2番出口）より徒歩10分
横浜駅東口から徒歩15分圏内

周辺施設

みなとみらい地区の46街区には、横浜野村ビルの他に、「横浜ブルーアベニュー」や「横浜アイマークプレイス」があります。また、みなとみらい大通りを挟んだ47街区には、村田製作所の研究開発拠点「みなとみらいイノベーションセンター」があり、将来的に歩行者用デッキで接続される予定です。

その他

横浜野村ビルは、その立地と機能性から、みなとみらい地区における重要なランドマークの一つとなっています。環境性能と災害対策にも優れ、働く人々にとって快適なオフィス環境を提供しています。

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