横浜ブルーアベニュー

横浜ブルーアベニューは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに所在するオフィスビルです。みなとみらい地区46街区に位置し、周辺には複数のオフィスビルや商業施設が立ち並びます。

完成までの経緯

このビルは、当初「ODビル（仮称）」として、パシフィックホールディングスグループのオーク・デベロップメントによって開発が進められました。その後、「パシフィックスクエア横浜みなとみらい」と名称が変更され、完成間近の状態となりました。しかし、2009年3月にパシフィックホールディングスが会社更生法の適用を申請したため、同社が関与するみなとみらい新港地区のホテル計画は中止となりました。一方、大部分が完成していた当ビルについては開発が継続され、2009年12月に竣工しました。その際、名称から「パシフィック」の文字が外され、「横浜ブルーアベニュー」と改称されました。

所有者の変遷

2013年12月には、長谷工コーポレーションからビーエイみなとみらい特定目的会社へ信託受益権が譲渡されました。さらに2017年2月には、シンガポールの不動産大手キャピタランドが当ビルを取得する契約を締結しました。2021年には、キャピタランドが設立した特別目的会社（Orchid One合同会社）に、大成建設、芙蓉総合リース、京浜急行電鉄などが出資し、当ビルの一部（信託受益権）を取得しています。これらの変遷を経て、現在の所有体制に至っています。

主なテナント

オフィスフロアには、複数の企業が入居しています。主なテナントとして、エリクソン・ジャパン（横浜オフィス）、ENEOSジェネレーションズ（本社）、ジャパン マリンユナイテッド（本社）、三菱重工環境・化学エンジニアリング（本社・プラント及びO&M事業本部）、テネシー州経済開発庁（日本事務所）などが挙げられます。低層部には、中華料理店、ランドセルショールーム、ゴルフレッスン施設、郵便局、保育所などが入居しており、地域住民やオフィスワーカーの生活を支えています。

オフィス
エリクソン・ジャパン（横浜オフィス/9-10F）
ENEOSジェネレーションズ（本社/6F）
ジャパン マリンユナイテッド（本社/4,7-8F）
三菱重工環境・化学エンジニアリング（本社・プラント及びO&M事業本部/11, 15-17F）
テネシー州経済開発庁（日本事務所/12F）

商業・店舗
中華彩園 みなとみらい店（中華料理/1F）
フィットちゃんランドセルショールーム(ショールーム/1F)
ゴルフパフォーマンス 横浜店（ゴルフレッスン/1F）
みなとみらい四郵便局（郵便局/1F）
うちゅう保育園 みなとみらい（保育所/1F）

過去のテナント

過去には、コンビニエンスストア（スリーエフ系Gooz、ローソン）、イタリアンレストラン、チョップドサラダ専門店などが入居していましたが、現在は撤退しています。

Gooz みなとみらい店〈スリーエフ系〉（コンビニ/1F） - 2015年2月オープン、2017年7月閉店
ローソン ＭＭ横浜ブルーアベニュー店（コンビニ/1F）
プリモ アモーレ〈Primo Amore〉（イタリアン/1F）
NYC〈ニューヤードケータリング〉本店（チョップドサラダ専門店/1F）

アクセス

鉄道を利用する場合、以下の駅が最寄となります。

横浜高速鉄道みなとみらい線
「新高島駅」（3番：大通り臨港口）より徒歩3分
「みなとみらい駅」（1番：グランモール口）より徒歩7分
横浜市営地下鉄ブルーライン
* 「高島町駅」（2番出口）より徒歩8分

また、横浜駅東口からも徒歩15分圏内と、交通の便が良い立地にあります。

周辺環境

みなとみらい地区の46街区は3区画に分かれており、当ビルが位置する北西区画のほか、東側の区画には「横浜アイマークプレイス」、南西側の区画には「横浜野村ビル」が所在しています。また、当ビルの北側には、蕎麦屋の「香露庵」や賃貸マンションの「MYMビル」がありますが、これらの敷地は再開発以前から存在する地権者のものであり、みなとみらい21の再開発計画の対象外です。隣接する中華料理店「中国美食 親惠」は、みなとみらい地区の開発において暫定利用施設として位置づけられています。

横浜ブルーアベニューは、みなとみらい地区におけるビジネスと生活を支える重要な拠点の一つであり、その歴史と機能は、みなとみらいの発展を象徴しています。

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