横浜開港祭

横浜開港祭

横浜開港祭は、横浜港の開港を記念して毎年6月2日とその前後に開催されるイベントです。横浜開港記念みなと祭、ハマフェス、世界トライアスロンシリーズと並び、横浜開港月間を彩る主要なイベントの一つとして知られています。この祭りは、横浜市、横浜商工会議所、横浜観光コンベンション・ビューロー、横浜青年会議所によって組織される横浜開港祭協議会が主催し、一般社団法人横浜青年会議所の横浜開港祭チームが実行委員会として企画・運営・広報活動を担っています。

開催日の由来

横浜港は1859年7月1日（安政6年6月2日）に開港しました。開港当初は特別な祝祭は行われませんでしたが、翌年の1860年7月19日（万延元年6月2日）に開港一周年を記念して民衆が山車を繰り出したことが、横浜の開港記念日の始まりとされています。当初は旧暦の6月2日でしたが、1909年に開港50周年を記念して7月1日に祝典が開催され、1918年には横浜市会が開港記念日を7月1日と定めました。その後、1928年に横浜市会は開港記念日を新暦の6月2日に変更し、現在に至ります。開港記念日の6月2日は、横浜市立のほとんどの小中学校・高校で休校日となります。

歴史

横浜開港祭は、1981年に「国際デープレ横浜どんたく」として始まり、翌1982年には「'82国際デー第1回横浜どんたく」として正式にスタートしました。1984年には「横浜どんたく」に名称変更し、1993年には「横浜どんたく開港祭」、1995年からは現在の「横浜開港祭」となりました。

現在では、主催者発表によると2016年には70万人の観客動員を記録する、横浜の夏の風物詩として定着しています。2013年にはアフリカ開発会議の開催に伴い、6月8日、9日に開催されました。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大により開催中止となりましたが、2021年には来場者数を3,000人に制限しつつ開催を強行しました。同年の目玉として、初の試みとなるランタンポートが実施されました。2022年にはコロナ禍以前の規模での開催を目指し、1日開催ながら36万人の来場者を迎え、大盛況となりました。2022年には、横浜開港祭史上初のナイトドローンショーが実施され、500機のドローンが夜空を彩り、多くの観客を魅了しました。また、同年にメインマスコットであるハマーくんの彼女、ヨーコちゃんが登場しました。

会場

例年、横浜みなとみらい21地区の臨港パークをメイン会場とし、その周辺地域で様々なイベントが開催されます。

主な催事

開港祭ライブ: 様々なアーティストによるライブパフォーマンスが行われます。
ドリームオブハーモニー: 市民参加型の合唱イベントが開催されます。
開港祭ストリート: ストリートパフォーマンスや屋台などが楽しめます。
花火: 毎年花火が打ち上げられますが、大規模な花火大会とは異なります。
18区花火: 市内18区で花火が打ち上げられます。

横浜市立の小中学校・高校のほとんどが、開港記念日である6月2日は休校となりますが、私立学校や神奈川県立高校は対象外です。

マスコット

サングラスをかけたカモメのキャラクター「ハマー」がマスコットとして親しまれています。ハマーは1995年に制定されました。2022年からは、ハマーくんの彼女である「ヨーコ」ちゃんが新たに加わりました。ハマーくんのトレードマークはサングラスで、ヨーコちゃんのトレードマークは赤いリボンです。ヨーコちゃんは2022年5月3日のザ・よこはまパレードで初お披露目され、市民からの公募によって名前が決定しました。現在では、横浜を代表する人気キャラクターとして広く愛されています。

横浜開港祭親善大使

横浜開港祭親善大使は、1月から募集を開始し、3月から開港祭当日まで、横浜市内での街頭PR活動を中心に活動します。ラジオやテレビへの出演、会場での案内やサポートなどを行います。募集対象は、18歳以上の健康で明るい女性（高校生を除く）です。この親善大使は、「横浜観光親善大使」とは異なる役割を担っています。親善大使の経験を活かし、各メディアなどに就職する人も少なくありません。

脚注

横浜開港祭 公式サイト

関連項目

航空発祥祭

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