横浜DeNAベイスターズ総合練習場

横浜DeNAベイスターズ総合練習場の概要

横浜DeNAベイスターズ総合練習場は、神奈川県横須賀市にかつて存在したプロ野球チームの練習場です。この施設は、横浜DeNAベイスターズによって運営されており、通称「ベイスターズ球場」として知られていました。

歴史的背景

この練習場のルーツは、チームの前身である大洋ホエールズが使用していた多摩川の河川敷にある大洋多摩川グランドに遡ります。1980年には保土ヶ谷区の保土ヶ谷大洋球場に移転しましたが、立地が不便で観客席もないため、適切な観戦環境からは程遠いものでした。それに加えて、施設面でも手狭で、練習に必要な屋内施設も不足していました。

このため、大洋ホエールズは親会社である大洋漁業の倉庫跡地に新たな総合練習場を整備し、1987年に「横浜大洋ホエールズ総合練習場」として開設しました。その後、1993年に横浜ベイスターズに名称変更され、2011年には現在の「横浜DeNAベイスターズ総合練習場」へと改称されました。

施設の詳細

この練習場は、メインフィールドが横浜スタジアムとほぼ同じサイズであり、三塁側と左翼場外には室内練習場と合宿所があります。しかし、イースタン・リーグ公式戦の開催は主に横須賀スタジアムや平塚球場で行われ、練習場が公式戦に利用されることは少ないです。しかし、春季や秋季の教育リーグや二軍のオープン戦では頻繁に使われていました。

また、この施設からは横須賀港とそこに停泊している海上自衛隊の護衛艦を見ることができ、独特の景観が広がっていました。DeNAは公式戦において3塁側ベンチを使用していました。

日本シリーズの影響

2017年には、日本シリーズの第1戦・第2戦において、Xリーグの代替としてこのグラウンドを使用してパブリックビューイングが予定されました。しかし、残念ながら雨天のために中止となってしまいました。

練習場の移転と閉鎖

2019年にはこの練習場が老朽化し、また横須賀スタジアムとの距離が問題視されたことから、ファーム拠点の統合を目的として、追浜公園に新たな合宿所と練習場が設置されることになりました。この結果、当練習場は閉鎖に至りました。

練習場跡地は、防衛省が取得する方向で調整が進められ、今後は新たな用途が検討されています。横浜DeNAベイスターズ総合練習場は、プロ野球の歴史の中で重要な役割を果たしてきた施設でした。

施設の概要

• - 両翼：94 m、中堅：120 m
• - 内野：クレー舗装、外野：天然芝
• - 照明設備：無し
• - 収容人員：367人
• - ダッグアウト：ホーム（3塁側）、ビジター（1塁側）

観覧可能な場所はネット裏のメインスタンドのみで、外野スタンドは多客時の開放時以外は立入禁止となっていました。また、応援に関しては、太鼓やトランペットの使用は禁止されていました。

アクセス

京急本線安針塚駅から徒歩約10分、横須賀線田浦駅から徒歩約12分というアクセスが可能でした。

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