樺穂駅

樺穂駅（かばほえき）について

樺穂駅は、茨城県真壁郡真壁町（現在の桜川市）長岡に位置していた筑波鉄道筑波線の廃駅です。この駅は1987年に廃線となり、同時に廃止されました。駅は加波山から採取される石材を運搬するために、樺穂興業の協力のもと設置されたもので、地域経済に貢献していました。

歴史と年表

樺穂駅は1922年3月20日に筑波鉄道の初代として開業されました。開業当初から、加波山で産出される真壁御影石の積出しを目的としており、地元の産業と密接に関連していました。その後の歴史の中で、1945年には筑波鉄道が常総鉄道と統合し、常総筑波鉄道の駅として新たなスタートを切りました。さらに、1965年になると関東鉄道に統合され、駅の運営が変わりました。

1969年には駅業務が外部委託化され、運用の効率化が図られました。しかし、1981年には貨物営業が終了し、1987年4月1日に筑波線が廃止されたことで、樺穂駅も役目を終えました。

駅構造

樺穂駅は相対式ホームを2面2線持つ地上駅でした。ホームは上り線が土浦方面へ向かって設置されており、駅本屋は東側の上りホームに併設されていました。かつては貨物の取り扱いが行われており、専用の貨物側線が設けられていました。また、1954年9月30日までは樺穂興業の専用軌道が存在し、加波山からの真壁御影石の輸送が実施されていたのも特徴です。

駅周辺の施設

樺穂駅の周辺には、真壁長岡郵便局や現在の桜川市立樺穂小学校などが存在していました。また、茨城県道41号筑波益子線（現在の茨城県道41号つくば益子線）が通っており、地域の交通の要所としての役割がありました。これらの施設は、地域住民の日常生活に深く関わっていたことが窺えます。

現在の状況

廃止された樺穂駅の駅舎は撤去され、現在ではホームのみが残されています。時間の経過と共にかつての賑わいは失われましたが、歴史的な価値を持つ場所として、地域の人々の記憶に留められています。廃駅となった現在も、樺穂駅の存在は地域の人々に愛され、地元の歴史を物語る重要な要素となっています。

隣接する駅

樺穂駅の隣には、筑波鉄道筑波線の真壁駅と東飯田駅がありました。これらの駅との関係性も、樺穂駅の役割を理解する上で重要です。

関連項目

樺穂駅は、廃駅や日本の鉄道駅一覧の中でも特記される存在となっており、地域の文化や歴史を語る一端を担っています。また、茨城県道501号桜川土浦自転車道線や、樺穂村のような関連項目にも目を向けることで、このエリアの豊かな歴史を感じることができるでしょう。

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