橋本正博

橋本正博の経歴と業績

橋本正博（はしもと まさひろ）は、1958年に東京都で生まれた日本の刑法の専門家です。彼は日本の法学界において重要な位置を占めており、特に刑法研究において多くの業績を残しています。

学歴と学位取得

橋本は1982年に一橋大学法学部を卒業し、その後、同大学の大学院法学研究科博士後期課程に進みました。在学中は、著名な教授である福田平ゼミに所属し、1992年に各種の単位を修得後に退学しました。2003年には、「共同正犯における共同と事実的寄与：同正犯の成立範囲に関する覚書」という論文で一橋大学から法学の博士号を取得しました。その際の審査員には後藤昭、村岡啓一、王雲海が名を連ねていました。

教職歴

彼の教員キャリアは、1987年に一橋大学法学部の専任講師に就任したことから始まり、1992年に助教授に昇進します。さらに、ケルン大学での外国研修を経て、1999年に一橋大学大学院法学研究科教授に昇進し、2011年には法科大学院の院長に就任しました。この間、法学教育の発展や司法試験の問題作成にも関わるなど、多方面で貢献してきました。

専門分野及び役職

橋本は、法科大学院協会の理事、法務省司法試験考査委員（刑法）、防衛省防衛人事審議会の委員など、様々な公的な役職も歴任しており、法制度の企画や運営に関与しています。2019年には一橋大学を退職し、翌月から専修大学大学院法務研究科教授として新たな教育活動を開始しました。また、2022年4月には一橋大学の名誉教授に就任し、学び舌も円熟させています。

著作

彼の著作は多岐にわたりますが、特に刑法に関する著書は評価が高いです。2000年には『「行為支配論」と正犯理論』を有斐閣から発行し、2006年には松本恒雄、三枝令子、青木人志と共編で『日本法への招待』を出版しました。さらに、2009年には佐久間修、上嶌一高と共著で『刑法基本講義 総論・各論』を出版し、同年には『ブリッジブック刑法の考え方』も手掛けました。2015年には『刑法総論』、2017年には『刑法各論』といった重要な著書も発表しています。

結論

橋本正博の学問は刑法の理論と実務において非常に価値が高く、彼の考えは日本の法学教育に大きな影響を与えています。彼の業績は、今後の法学の発展にも寄与することでしょう。

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