橋本駅 (神奈川県)

橋本駅：相模原市北部の交通・商業の中枢

橋本駅は、神奈川県相模原市緑区に位置する、JR東日本横浜線・相模線と京王電鉄相模原線の3路線が乗り入れる主要駅です。JR横浜線の駅番号はJH28、京王相模原線はKO45となっています。相模原市北部における交通・商業の中心地として機能し、JR東日本と京王電鉄を合わせた1日あたりの利用者数は約20万人にものぼります。

歴史

橋本駅は1908年（明治41年）、横浜鉄道の東神奈川駅～八王子駅間の開通に伴い開業しました。当初は計画されておらず、淵野辺駅と相原駅の間の設置が検討されていましたが、地元住民の強い要望と尽力により実現しました。その後、鉄道院による借上げ、国有化を経て国鉄横浜線の駅となりました。1931年（昭和6年）には相模鉄道相模線の延伸により、相模線との接続駅となりました。戦時買収を経て国鉄相模線となり、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となりました。1990年（平成2年）には京王相模原線の延伸開業により、京王電鉄の駅も併設されるようになりました。

駅周辺には、1945年（昭和20年）に国鉄橋本工場（後の国鉄大宮工場橋本車両センター）が開設され、工場への専用線も敷設されていましたが、1984年（昭和59年）に工場が閉鎖された後は、跡地は再開発され、現在では商業施設やマンションなどが立ち並んでいます。 駅舎は1980年（昭和55年）に橋上駅舎に改築され、ペデストリアンデッキも整備されました。その後も、ICカードの導入、駅ビルの開業、エレベーターやエスカレーターの設置など、利用者の利便性向上のための改良が続けられています。

駅構造

JR東日本橋本駅は3面5線の地上駅で、橋上駅舎を有しています。1～3番線が横浜線、4・5番線が相模線に使用されています。かつては相模線茅ケ崎方面からの八王子行の列車が5番線から発車していました。各ホームには待合室が設置されています。また、鎌倉車両センター橋本派出所が隣接し、主に横浜線の車両が留置されています。

京王電鉄橋本駅は、島式ホーム1面2線の高架駅です。ホームは3階、改札階は2階に位置し、エスカレーターとエレベーターが設置されています。ホーム上に柱がない構造となっています。

両駅とも、バリアフリー対応が進んでおり、エレベーターやエスカレーターが設置され、快適な利用環境が整備されています。

駅周辺

橋本駅周辺は、神奈川県の北の玄関口として位置づけられ、近年、大規模な再開発が進められています。駅周辺には高層マンションが建ち並び、商業施設も充実しています。北口にはペデストリアンデッキがあり、バスターミナルやタクシー乗り場、商業施設と直結しています。南口周辺にも商業施設や住宅地が広がり、活気のある街となっています。 旧国鉄橋本工場跡地も再開発され、新しい商業施設や住宅が建設されています。

リニア中央新幹線

リニア中央新幹線神奈川県駅（仮称）の建設が予定されており、橋本駅に併設される計画です。2013年にはJR東海により詳細なルートが発表され、現在建設中です。この新駅建設により、橋本駅の更なる発展が期待されています。

利用状況

橋本駅のJRと京王電鉄を合わせた1日あたりの利用者数は約20万人と、相模原市内で最も利用者数の多い駅です。JR東日本横浜線では町田駅、八王子駅に次いで3番目に多く、相模線では最も多い利用者数を誇ります。京王電鉄でも、新宿駅、渋谷駅など主要駅に次ぐ利用者数を記録しています。

まとめ

橋本駅は、3路線が乗り入れる交通の要衝であり、活気あふれる商業地域の中心地として、相模原市の発展を支える重要な役割を担っています。リニア中央新幹線の開業も控えており、今後の更なる発展が期待されます。

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