相原駅 (あいはらえき)
相原駅は、
東京都町田市相原町に所在する、
東日本旅客鉄道(JR東日本)
横浜線の駅です。駅番号はJH29。
歴史
「相原」という
地名は、境川を挟んで
東京都町田市側と
神奈川県相模原市側にまたがる地域名です。駅名はこの地域名に由来し、駅が開設された当時は、周辺が
東京府南多摩郡堺村相原に属していました。
当初、橋本駅は計画されていませんでしたが、橋本地区の人々が駅設置運動を行い、用地を寄付したことで実現しました。その結果、相原駅と橋本駅はわずか1.9kmしか離れていない、当時としては非常に近い駅間距離となりました。
開業当初は、車両の
留置線や乗務員の宿泊施設があったため、深夜や早朝に当駅を始発・終着とする列車が運行されていました。
留置線の跡地は、現在では西口広場や
駐輪場などに姿を変えていますが、一部には当時の面影を残す空き地も存在します。
大正末期には、南津電気鉄道の途中駅として乗り入れる計画もありましたが、
世界恐慌の影響で事業者が倒産し、実現には至りませんでした。
年表
1908年(明治41年)9月23日:横浜鉄道東神奈川駅 - 八王子駅間開通時に開業。同時期には、東神奈川駅、小机駅、中山駅、長津田駅、原町田駅(現・町田駅)、淵野辺駅、橋本駅も開業しました。
1910年(
明治43年)
4月1日:鉄道院が横浜鉄道を借り上げました。
1917年(大正6年)10月1日:横浜鉄道が国有化され、鉄道院横浜線の駅となりました。
1958年(
昭和33年)
11月1日:貨物取り扱いが廃止されました。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となりました。
1994年(平成6年)
9月21日:西口(臨時口)に
自動改札機が設置され、使用開始されました。
1994年(平成6年)9月29日:東口に自動改札機が設置され、使用開始されました。
2001年(平成13年)
11月18日:
ICカード「
Suica」の利用が可能となりました。
2003年(平成15年)6月1日:現在の橋上駅舎が使用開始されました。
2010年(平成22年)2月28日:
みどりの窓口の営業が終了しました。
2014年(平成26年)2月2日:駅遠隔操作システム(現・お客さまサポートコールシステム)が導入されました。
2016年(平成28年)
3月28日:相原駅西口広場へのバス乗り入れが開始されました。
*
2022年(
令和4年)3月11日:翌日のダイヤ改正により、相模線の朝夕八王子乗り入れが終了しました。
駅構造
島式ホーム2面2線を有する
地上駅で、
橋上駅舎を備えています。八王子統括センター(
八王子駅)が管理しており、駅業務は
JR東日本ステーションサービスに委託されています。駅舎には、
自動券売機、多機能券売機、
指定席券売機、
自動改札機が設置されています。
現在の駅舎は
2003年(平成15年)に完成したもので、自由通路は同年5月31日に、駅舎部分は
6月1日に使用開始されました。それ以前は、
1934年(
昭和9年)に建設された木造平屋の駅舎が存在し、当時
横浜線内で最も古い駅舎でした。以前は1番線に東口が直結し、1番線ホームは段差なく乗降が可能でした。2番線には西口が直結していましたが、数段の階段があり、営業時間は朝夕の一部時間帯に限られていました。両ホーム間の移動は、駅舎の八王子寄りにある
跨線橋を利用する必要がありましたが、階段のみで構成されていました。
横浜線の列車編成が全線7両に増強された際、この
跨線橋が建設されました。それ以前は、上下ホーム間は構内
踏切で繋がっていました。ホームの基礎構造には、増設ホーム部分との違いが見られます。
一部時間帯を除いて駅員が不在となるため、乗車駅証明書発行機が設置されています。
2014年2月2日からは、駅遠隔操作システム(現・お客さまサポートコールシステム)が導入され、インターホンを通じての案内が可能となりました。
のりば
1番線: 八王子方面
2番線: 町田・東神奈川・横浜方面
利用状況
2023年度(
令和5年度)の1日平均乗車人員は9,645人です。
横浜線内では片倉駅、
小机駅に次いで3番目に少ない駅です(20駅中18位)。
1978年度(
昭和53年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通りです。
(省略)
駅周辺
町田駅付近から続く
横浜線は、
東京都と
神奈川県の都
県境付近を縫うように走っており、相原駅は
町田市内に位置していますが、
神奈川県との境界は直線距離で300m未満という近さです。駅周辺には大学が進出し、住宅地も広がっています。駅南側には都道47号線(町田街道)が、駅東側には旧都道171号線が通っています。駅から東へ600mほど行くと、八王子バイパスの相原インターチェンジがあります。
現在、駅南側の大戸
踏切を撤去するため、
東京都が単独立体交差事業(アンダーパス工事)を進めています。
バス路線
これまでバス乗り場は相原停留所のみでしたが、
町田市が相原駅西口広場の整備を進めたことで、
2016年3月28日から一部路線の乗り入れが開始されました。同時に、相原停留所の折返場は閉鎖され、町田街道の路上に停留所が移設されました。
隣の駅
東日本旅客鉄道(JR東日本)
横浜線
■快速・■各駅停車
橋本駅 (JH 28) - 相原駅 (JH 29) -
八王子みなみ野駅 (JH 30)