機動戦士ガンダム カタナ

機動戦士ガンダム カタナ

『機動戦士ガンダム カタナ』（きどうせんしガンダム カタナ）は、日本の漫画作品で、脚本はクラップス、原作は矢立肇と富野由悠季、作画は曽野由大が手掛けています。この作品は、角川書店の漫画雑誌『ガンダムエース』にて2009年11月から2013年3月の間に連載され、コミックスは全7巻で構成されています。

概要

本作は宇宙世紀0084年を舞台に、オリジナルの外伝ストーリーが展開されます。当初の仮タイトルは「機動戦士ガンダム刀 実録0084（仮）」でした。さらに、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』と連動した要素が多く、本作に登場するメカニックをゲーム内で利用することができます。また、ゲームを扱ったテレビ番組『絆体感TV 機動戦士ガンダム 第07板倉小隊』に出演する板倉俊之を基にしたキャラクターも登場します。さらに、先に発表された漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』との強い関連性も保たれており、人気のキャラクターが再登場するなどの要素が魅力です。独自のメカニックも追加され、特にマイナーな機体の登場が目立つことが特徴です。

あらすじ

物語は宇宙世紀0084年に設定され、デラーズ紛争を背景に地球連邦軍がジオン残党軍を殲滅するためにエリート部隊「ティターンズ」を設立します。一方、連邦軍内では大規模なリストラが行われ、「BGST（バーゲスト）」と呼ばれる対破壊工作特殊任務旅団も例外ではありません。新任司令官のイットウ・ツルギ中佐は、愛機のガンダムヘッドを持ったストライカー・カスタムを駆使し、BGSTの再建を目指します。

BGSTが新たに現れた謎の一派「シン・フェデラル」を追う中で、月のグラナダに向かうと、シャア・アズナブルの帰還の噂と共にジオン残党軍が活動を再開します。この一見はジオン残党軍との共謀によるもので実はシン・フェデラルの策略であり、BGSTはその真実を追い求めることになります。イットウはシン・フェデラルに捕まりますが、父であり先代BGST司令のカネサダから仲間になれと誘われますが、彼はこれを拒絶。仲間たちと共に脱出します。

その後、デブリ内の作業コロニー「ハーモニー1」で、強化された新機体フルアーマー・ストライカー・カスタム「KATANA」を受け取るイットウ。一年戦争後初の連邦総会がサイド7で開催され、ティターンズと反ティターンズ、さらにはシン・フェデラルも参加します。そこで集団催眠を行おうとするシン・フェデラルの動きがあり、イットウは仲間と共に阻止するためにサイド7へと向かいます。

物語の結末では、BGSTとシン・フェデラルが力を失い、ティターンズが台頭するところで終焉を迎えます。

主な登場人物

物語にはさまざまなキャラクターが登場します。BGSTの隊長イットウ・ツルギは優れた戦闘指揮官であり、過去に父の実験により強化人間にされ、複雑な感情を抱えています。

イットウを支える副長フランチェスコ・メンゲルは任侠道に従い厳格な性格で、いつも彼を見守っています。下っ端隊員のボンチャイ・ヤスコビッチは元暴走族で、彼の自由な性格が物語にユーモアを加えます。

対立勢力としてシン・フェデラルが登場し、イットウの父であるカネサダ・ツルギがそのボスとして彼の動機によって物語が複雑化していきます。

物語は深い人間ドラマと壮大な戦闘を交えながら進行し、様々なキャラクターの成長や交錯する運命が描かれています。

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