檜山久恵

檜山久恵：ミス・ユニバースからプロ野球選手の妻へ

檜山久恵（ひやま ひさえ、結婚後は上川久恵）は、1959年生まれ。1980年のミス・ユニバース日本代表として知られています。

ミス・ユニバース日本代表

東京都新宿区出身の檜山は、衣料品販売会社を経営する父のもとで育ちました。20歳の時、「多くの人々と知り合いたい」という思いからミス・ユニバースに応募。1980年3月19日、大阪市のABCホールで開催された日本大会で見事代表に選出されました。当時、彼女は立教女学院短期大学の2年生で、卒業を間近に控えていました。身長164cm、体重49kg、スリーサイズは90-59-88cmと、ミスとしては小柄ながらも、健康的で明朗な美しさが際立っていました。

世界大会での特別賞

檜山は、1980年6月28日から韓国・ソウルの世宗文化会館で行われたミス・ユニバース世界大会に出場しました。7月8日の本選では惜しくもセミファイナルには選出されませんでしたが、6月29日の特別賞『ベスト・ナショナル・コスチューム』で第3位に輝きました（1位はインド代表、2位はフランス代表）。

プロ野球選手との結婚

ミス・ユニバース日本代表としての活動後、檜山はテレビキャスターとして活躍しました。1982年7月、プロ野球・中日ドラゴンズに在籍していた谷沢健一と田尾安志両選手の紹介で、同球団の上川誠二選手と出会います。上川は和歌山県立箕島高等学校から社会人を経てドラフト外で入団したばかりの新人選手で、「ピラニア」の異名を持つ好守好打の内野手でした。

約2年の交際期間を経て、二人は1984年10月11日に婚約を発表。檜山は上川について「男らしさにひかれました。黙ってついていける人です」と語り、上川は檜山について「明るい性格が気に入りました」とコメントしました。同年12月12日、二人は名古屋観光ホテルで結婚式を挙げました。当時、久恵は25歳、誠二は24歳。媒酌人はドラゴンズの高木時夫スカウト夫妻が務め、山内一弘監督をはじめとするチームメイトや、写真家の大竹省二ら約250人が参列しました。

出産、そして「世紀のトレード」

1986年シーズン終了後、上川誠二は牛島和彦、平沼定晴、桑田茂の3投手と共に、ロッテオリオンズの落合博満選手とのトレードでロッテに移籍しました。就任間もない星野仙一監督から上川にトレードの連絡が入ったのは、久恵の出産準備のために上川が東京に滞在していた時でした。その後も久恵は、夫・誠二の野球人生を献身的に支え続けました。

檜山久恵は、ミス・ユニバースとしての華やかな経歴だけでなく、プロ野球選手の妻として、夫を支え続けた女性としても記憶されるべきでしょう。彼女の人生は、美しさ、知性、そして愛情に満ち溢れています。

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