正円寺 (松山市の地名)

正円寺について

正円寺（しょうえんじ）は、愛媛県松山市に位置する地域名であり、現在は正円寺一丁目から四丁目までの行政区画から成り立っています。2012年1月の時点で、人口は2,359人、世帯数は1,019世帯で、郵便番号は790-0904です。この地域の名前は、地元の寺院である宝林山正円寺に由来しています。

地理的特色

正円寺は松山市の東部に位置し、周囲には東野、樽味、桑原といった地域があります。かつては伊予国温泉郡桑原郷に属していたと考えられ、中世には桑原氏および松末氏の統治下にあった歴史があります。1594年、加藤嘉明が伊予国の支配を確立し、その結果として伊予松山藩が設立されました。この土地は後に蒲生忠知によって引き継がれ、松山藩として明治維新まで存続しました。

1878年、町村制が施行され桑原村の一部となり、1940年に松山市に編入されました。1942年には正円寺町として形成され、1973年には地番変更に伴い現在の区画に再編成されました。1960年代までは田園地帯が広がっていましたが、1970年代以降は住宅やアパートが建設され、現在は密集した住宅街に変貌を遂げています。

教育と学校

正円寺地区内には、桑原小学校と桑原中学校があり、この地域の子どもたちはこれらの学校に通っています。正円寺公園から桑原小学校までは約1.0km、徒歩で約12分の距離で、桑原中学校も同様に1.0km、徒歩で13分ほどかかります。学校までのアクセスも良好で、保護者にとっても安心できる環境です。

交通アクセス

正円寺は松山市内の公共交通機関にも恵まれています。松山市駅は正円寺公園から自動車で約5.1km、14分の距離にあり、JR松山駅に至っては5.8km、15分でアクセス可能です。道後温泉駅は更に近く、正円寺公園から2.4km、9分で着くことができます。また、松山空港までは10.8km、車で31分の距離です。

最寄りのバス停は伊予鉄バスの正円寺停留所、電車の利用者は道後温泉電停や道後公園電停を利用できます。また、北久米駅と久米駅も徒歩圏内で利用可能です。

施設と名所

正円寺には歴史的な寺院や公共施設も点在しています。主な施設には、正円寺（真言宗豊山派）、正円寺公民館、正円寺公園、正円寺郵便局、大福寺（黄檗宗）、竈神社があります。これらの場所は地域住民の憩いの場でもあり、訪問者にも多くの魅力を提供しています。

正円寺は歴史と現代が融合する地域として、多くの人々に愛されてきました。穏やかな環境の中、今後も発展を続けていくことでしょう。

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