道後温泉駅

道後温泉駅：レトロな魅力と利便性を兼ね備えた観光拠点

道後温泉駅は、愛媛県松山市道後町に位置し、伊予鉄道城南線の停留場として、市民や観光客に利用されています。駅番号は24番で、松山市内線の3号線と5号線が乗り入れています。

道後温泉へのアクセス

道後温泉駅は、その名の通り、日本を代表する温泉地である道後温泉への最寄りの駅です。駅を降りると、すぐに温泉街の賑わいが感じられ、多くの観光客で賑わっています。

坊っちゃん列車

道後温泉駅は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場する列車を再現した「坊っちゃん列車」の終着駅でもあります。駅構内には引き上げ線があり、ここで坊っちゃん列車の機関車が方向転換を行う様子を見ることができます。これは鉄道ファンだけでなく、多くの観光客にとっても人気の見どころとなっています。

レトロな駅舎

現在の駅舎は、1911年（明治44年）に建築された旧駅舎を復元したもので、明治時代の洋風建築の面影を色濃く残しています。その美しい外観は、周辺の景観と調和し、道後温泉の街並みに彩りを添えています。夜間にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

駅舎内には観光案内所があり、道後温泉周辺の観光情報を入手することができます。また、2017年には駅舎内にスターバックスコーヒーがオープンし、休憩スポットとしても利用されています。

ホームと線路

道後温泉駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホームの西側には引き上げ線があり、列車の折り返しや夜間滞泊に使用されています。この引き上げ線は、かつて存在した道後鉄道城北線のルートの一部であり、その名残をとどめています。また、駅構内には坊っちゃん列車展示線があり、夜間にはライトアップされた坊っちゃん列車が展示されます。

バス乗り場

駅前には伊予鉄バスのバス停があり、松山空港や市内各地へのアクセスも便利です。駅前広場には路線バス用のターンテーブルがあり、バスが方向転換を行う様子を見ることができます。ただし、高速バスは駅前広場には乗り入れず、タクシー乗り場付近に停車するため、注意が必要です。

歴史

道後温泉駅の歴史は古く、1895年（明治28年）に道後鉄道の駅として開業しました。その後、伊予鉄道への合併や軌間変更、駅舎の改築などを経て、現在の姿に至っています。駅名は1961年（昭和36年）に道後温泉駅に改称されました。

駅周辺

駅前には「道後放生園」という公園があり、坊っちゃんカラクリ時計や足湯を楽しむことができます。また、駅前は道後商店街の入り口に位置しており、土産物店や飲食店などが軒を連ねています。道後温泉本館や道後公園、湯築城跡などの観光スポットも徒歩圏内にあり、道後観光の拠点として最適な場所です。

隣の停留場

伊予鉄道
■3号線・■5号線：道後温泉駅 - 道後公園停留場
坊っちゃん列車：道後温泉駅 - 上一万停留場（降車のみ）

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