正覚院 (八千代市)

正覚院

正覚院（しょうかくいん）は、千葉県八千代市村上に位置する真言宗豊山派の寺院です。池證山（ちしょうざん）と号し、鴨鴛寺（おうえんじ）とも呼ばれています。本尊には大日如来が祀られており、古くからオシドリ伝説が伝わる寺として知られています。

由緒

正覚院の創建には、保元年間（1156年～1159年）にまつわる興味深い伝説があります。当時、平真円（たいらのしんえん）という人物が、近くの阿蘇沼でオシドリの雄を射止めたところ、その夜に雌のオシドリが人間の姿となって真円の家を訪れ、歌を残して去って行ったと言われています。この出来事をきっかけに、真円は自らの殺生を深く悔い、出家を決意しました。その後、彼はこの地に寺を建立し、正覚院と名付けたそうです。

文化財

正覚院は、歴史的にも貴重な文化財を所蔵しています。

千葉県指定有形文化財

木造釈迦如来立像：この仏像は秘仏とされており、年に一度、花祭りの日にのみ開帳されます。その荘厳な姿は、訪れる人々に深い感動を与えます。

八千代市指定文化財

正覚院釈迦堂：寺院の主要な建物の一つで、歴史的・建築的価値が高いとされています。
宝篋印塔：境内にある宝篋印塔も、市の指定文化財として保護されています。この塔は、その美しい形状と歴史的な背景から、多くの人々を魅了しています。

所在地

千葉県八千代市村上1530番地1

外部リンク

八千代市の文化財

正覚院は、豊かな自然に囲まれた静かな場所に位置し、訪れる人々に心の安らぎを与えてくれます。オシドリ伝説に思いを馳せながら、歴史と文化に触れることができるでしょう。特に、花祭りの日に開帳される秘仏・釈迦如来立像は、一見の価値があります。八千代市を訪れる際には、ぜひ正覚院を訪れてみてください。

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