武漢グリーンランドセンター

武漢緑地中心（Wuhan Greenland Center）

武漢緑地中心は、中国の湖北省武漢市に位置する高層ビルであり、現在建設が進んでいます。このプロジェクトは、中国の不動産大手である緑地集団が手掛けており、特に武昌区にある武昌車両基地跡地に建設されています。その設計は、世界的に知られる建築家エイドリアン・スミスによるもので、彼はドバイのブルジュ・ハリファの設計も担当した実績があります。また、構造設計はペトロナスツインタワーや台北101を手掛けたソーントン・トマセッティが行っています。

このビルの建設は2010年12月8日にスタートし、2022年の完成が予定されています。最初の計画では、ビルの高さは606メートルで、地上119階建てにする予定でした。このビルの高さは、当時予定されていた上海中心（632メートル、高さは2015年竣工予定）を上回ることを目指しており、中国で最も高い超高層ビルになる期待が寄せられています。

建設は順調に進んでおり、2016年12月30日には、高さが439メートルに達しました。この時点で武漢市で一番高い建物となり、さらなる注目を浴びました。しかし、快進撃とは裏腹に、ビルの建設は2017年1月に一時的にストップされる事態が発生しました。これは、建物が武漢天河国際空港への離着陸する航空機に影響を与える恐れが指摘されたためです。

この問題に対処するために、武漢市当局は2018年夏ごろから、新たな建築制限を導入しました。その結果、高さ500メートルを超える建物は建設できないとの制限が課せられたのです。これにより、武漢緑地中心の設計も見直されることになりました。最終的には、ビルの高さが475メートルに調整される見込みとなっています。

武漢緑地中心は、そのデザインと野心的なスケールから、武漢市における新たなランドマークとしての役割を果たすことが期待されています。また、この超高層ビルの完成は、地域経済や観光業におけるプラスの影響をもたらすと考えられています。

まとめ

このように、武漢緑地中心は中国における重要な建築プロジェクトの一つであり、設計から完成までの道のりには多くのドラマがあります。その背後には、都市の未来を見据えた壮大なビジョンが存在しており、地域に新たな顔を与えることでしょう。

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