武田美智子

武田美智子は、1975年7月29日に広島県廿日市市（旧佐伯町）で生まれた日本の女性総合格闘家です。禅道会広島支部を活動拠点としています。

彼女の格闘技におけるキャリアは、小学生時代から始めた柔道に最も長く捧げられています。柔道以外にも、中学時代には柔道部が存在しなかったため剣道部に所属し、初段を取得しています。また、大学時代には柔道の鍛錬の一環として、一時的にサンボの練習にも取り組みました。

学業においては、広島電機大学附属高校（現在の広島国際学院高校）を卒業後、拓殖大学へ進学しました。大学の柔道部では、岩釣兼生監督の指導を受け、その影響から柔道だけでなくサンボなどの大会にも積極的に出場するようになります。

アマチュア時代の実績は非常に顕著です。1996年11月には、東京で初めて開催された第20回世界サンボ選手権大会に女子68kg級で出場し、見事優勝を飾るという快挙を成し遂げました。さらに翌年の1997年6月に行われた第13回全日本学生女子柔道体重別選手権大会では、女子66kg級において準優勝という輝かしい成績を収めています。

これらの豊富な格闘技経験を背景に、武田美智子はプロ総合格闘技の世界へと足を踏み入れます。2004年8月29日、Love Impactのリングでプロデビュー戦を迎え、ファング鈴木選手との対戦が組まれましたが、この試合はドローという結果に終わりました。

その後、2006年6月30日には、女子総合格闘技の主要イベントであったスマックガールへ初参戦します。この大会では、ベテランである高橋洋子選手のデビュー10周年記念試合の相手を務めましたが、フロントチョークによる一本負けを喫しました。

2007年には、スーパーギャルズミックス杯というトーナメントに出場します。3月11日に行われた準決勝では、1回戦をシードされた形でたま☆ちゃんと対戦し、3-0の判定で勝利し決勝へ進出しました。続く5月19日の決勝では、HIROKO選手との対戦となりましたが、1-2の判定で惜しくも敗れ、トーナメント準優勝という成績を残しました。

2009年2月4日には、女子格闘技イベントJEWELSに初参戦。この大会で、スーパーギャルズミックス杯決勝で敗れたHIROKO選手との再戦が実現しましたが、右ストレートを受けてのTKO負けという結果となりました。

さらに2010年9月26日には、ケージ（金網）での試合に初挑戦するとともに、VALKYRIEという新たな舞台へも初参戦します。この日の大会VALKYRIE 07では、女子無差別級初代チャンピオン決定トーナメントの準決勝に臨み、佐藤瑞穂選手と対戦しましたが、0-3の判定で敗退しました。

武田美智子は、柔道、サンボで培った確かな基礎技術を武器に、プロ総合格闘技のリングで多様な経験を積み重ねてきました。国内外の有力選手との対戦を通じ、そのキャリアを築き上げてきたファイターです。

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