気分しだいで責めないで

サザンオールスターズの「気分しだいで責めないで」

「気分しだいで責めないで」（きぶんしだいでせめないで）は、日本の人気バンド、サザンオールスターズによる楽曲で、1978年11月25日に自身の2作目のシングルとしてリリースされました。この曲は、初のシングル「勝手にシンドバッド」から約5か月後に登場し、レコード形式では7インチとして発売されました。その後、1988年や1998年にも8cmCDとして再リリースされ、さらに2005年には12cmCDバージョンが登場します。また、近年ではダウンロード配信（2014年12月17日開始）やストリーミング配信（2019年12月20日開始）も行われており、時代を超えた魅力を持った楽曲として多くのファンに支持されています。

アルバムと配信の歴史

「気分しだいで責めないで」は、1979年にリリースされたセカンド・アルバム『10ナンバーズ・からっと』にも収録されており、ここではテイク違いのバージョンが楽しめます。原曲の持つパワフルでコミカルなエッセンスは、バンドのデビュー以来続く独自のスタイルを踏襲しています。

楽曲についての背景

本楽曲は、桑田佳祐が作詞・作曲を手掛け、サザンオールスターズとしてのアレンジが施されていますが、桑田はリリース当初、事務所側からの半強制的な指示で制作されたため、この曲を「史上最低の曲」とまで評し、当初は落ち込んでいました。このことから、発売から10年以上もの間、ライブで演奏されることはありませんでした。しかし、1993年頃から様々な事情を経てこの曲を再評価し始め、以降はライブでも披露されるようになりました。桑田は「気分しだいで責めないで」を再び演奏するようになったことについて、後のインタビューで「当時は辛かったが、今は楽しく演奏している」と述べています。

収録曲とリリースの詳細

「気分しだいで責めないで」の収録時間は6分50秒で、収録曲の一つ「気分しだいで責めないで」は3分32秒の長さです。この曲には、桑田佳祐がリードボーカルを務め、ギターも担当しています。また、他のメンバーとしては大森隆志や原由子、関口和之、松田弘、野沢秀行などが参加しており、それぞれがコーラスや楽器で貢献しています。

もう一つの収録曲「茅ヶ崎に背を向けて」は、同じく桑田佳祐が作詞・作曲を手掛けており、1978年8月にリリースされたアルバム『熱い胸さわぎ』からのリカット・シングルです。この曲は桑田の出身地である茅ヶ崎をテーマにしており、彼が大学2年生のときに制作した最初のオリジナル曲だというエピソードがあることも、ファンにとって興味深いポイントです。

最後に

「気分しだいで責めないで」は、サザンオールスターズの魅力を凝縮した楽曲として、今でも多くのリスナーに親しまれています。その音楽スタイルや桑田佳祐の率いるバンドの特徴が色濃く表現され、リリースから数十年が経過してもなお、新たな解釈とともに聴かれる曲となっています。

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