水の也清美

水の也 清美について

水の也清美（みずのや きよみ）は、1916年8月18日に生まれた日本の女優です。兵庫県神戸市の出身で、本名は水谷貞（みずたに さだ）です。彼女は宝塚歌劇団時代に左近八重子（さこん やえこ）という芸名でも知られ、愛称はサアちゃんという親しみやすい名前で呼ばれました。

学歴とキャリアの始まり

水の也清美は東京府立第五高等女学校（現在の東京都立富士高等学校・附属中学校）を卒業後、宝塚音楽歌劇学校（現在の宝塚音楽学校）に入学しました。1931年に宝塚少女歌劇団の21期生として入団し、同期には轟夕起子や服部富子がいました。1932年4月には『フーピー・ガール』で初舞台を踏み、以後劇団での活躍が始まります。

宝塚を退団後の活動

1940年に宝塚を退団した後、水の也清美はムーランルージュ新宿座などで舞台に出演しながら、その後も映画での活動を続けました。1955年には東宝に所属し、同年に黒澤明監督の映画『生きものの記録』に端役で初めて出演しました。この作品をきっかけに、彼女は喜劇映画を中心に脇役として多くの作品に出演することになります。

彼女の出演作品には、『驟雨』『逃げてきた花嫁』『愛情の決算』『空の大怪獣 ラドン』などがあり、1950年代の日本映画界において重要な役割を果たしました。特に、喜劇映画においてはその存在感を大いに発揮し、多くの観客に愛され続けました。

代表的な出演作品

水の也清美の主な出演作品には以下のようなものがあります：

• - 生きものの記録（1955年、東宝） - 里子役
• - 驟雨（1956年、東宝） - 大串夏子役
• - 逃げてきた花嫁（1956年、東宝） - おとよ役
• - 空の大怪獣 ラドン（1956年、東宝） - お民役
• - 愛情の決算（1956年、東宝） - 夫人役

また、1960年代にも活躍を続け、映画『馬鹿と鋏』では仲居役として出演しています。彼女の演技は常に一貫しており、その演技力で観客を引き付けました。

晩年と消息

しかし、1965年の谷口千吉監督の映画『馬鹿と鋏』以降の出演作品が見つかっておらず、彼女のその後の消息については明らかになっていません。なお、彼女の叔母にあたる女優の水谷八重子（初代）も、彼女の影響を受けた一人です。

まとめ

水の也清美は、宝塚歌劇団から始まるその後の女優人生において、名脇役として日本映画界の中で消えない印象を残した女優です。その独特なキャラクターと演技への情熱は、多くのファンに愛され続けており、今でも彼女の名前は日本映画史において輝きを放っています。

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