水沢東バイパス

水沢東バイパス

水沢東バイパスは、岩手県奥州市内を通る国道4号のバイパスとして建設が進められている道路です。旧道および現道の交通混雑緩和と、東北新幹線水沢江刺駅へのアクセス向上を目的として計画されました。

概要

起点: 岩手県奥州市水沢真城字東大深沢
終点: 岩手県奥州市水沢佐倉河字十文字（金ケ崎バイパス南口、県道270号西根佐倉河線との立体交差点）
延長: 9.6 km
道路規格: 第3種第1級
道路幅員: 暫定13.0 m（完成25.0 m）
車線数: 暫定2車線（完成4車線）
車線幅員: 3.5 m
設計速度: 80 km/h

歴史

[奥州市]内の国道4号は、市街地中心部を通過するため交通混雑が慢性化していました。1970年代に水沢バイパスが整備されましたが、片側1車線であり、交通量増加に対応しきれていませんでした。郊外型大型店の進出や沿道の都市化も進み、渋滞が深刻化していました。

水沢東バイパスは、これらの問題を解決するために計画され、1982年度に都市計画が決定、1985年度に事業化されました。2005年までに終点側の約4.6 kmが暫定2車線で開通し、国道397号と接続されました。県道玉里水沢線および国道397号との交点以外は立体交差となっています。

開通状況

1996年11月12日：終点部約1.2 kmが暫定2車線で開通
1998年11月9日：県道玉里水沢線 - 県道水沢米里線間（1.3 km）が開通
2001年12月21日：1.1 kmが暫定2車線で開通
2005年12月12日：水沢市東中通り二丁目 - 同市佐倉河字前田中（1.0 km）が暫定2車線で開通
2020年3月21日：奥州市水沢姉体町 - 同市東中通り2丁目間（2.3 km）が開通
未定：奥州市水沢真城字東大深沢 - 同市水沢姉体町間（2.7 km）が開通予定

盛岡方に隣接する金ケ崎バイパスと一体化する形で建設が進められています。2020年3月には、奥州市水沢姉体町 - 東中通り2丁目間の2.3 kmが開通しました。残りの2.7 kmの開通時期は未定です。

計画

国道事務所によると、全体事業費は371億円で、2030年度時点の計画交通量は21,500台/日、費用便益分析の結果はB/C=1.2となっています。2005年度道路交通センサスによれば、当該区間の平日24時間交通量は16,108台（奥州市水沢佐倉河字三反町）です。

水沢東バイパスの完成により、国道4号の交通混雑が緩和され、地域住民の利便性が向上することが期待されています。

関連項目

日本のバイパス道路一覧
東北地方の道路一覧

外部リンク

岩手河川国道事務所
国道4号 水沢東バイパス-東北の5年で見えるみちづくり
* 国道4号水沢東バイパス改築事業

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