水谷勝隆

水谷勝隆（みずのや かつたか）

水谷勝隆は、江戸時代初期に活躍した大名であり、常陸下館藩の2代目藩主、備中成羽藩主、そして備中松山藩の初代藩主を務めました。官位は従五位下・伊勢守。

生涯

水谷勝隆は、水谷勝俊の長男として生まれ、幼名は弥太郎と称しました。伯父には水谷正村がいます。慶長11年（1606年）に父の死去に伴い家督を継ぎました。その後、寛永16年（1639年）6月に備中成羽藩5万石へ、さらに寛永19年（1642年）7月には備中松山5万石へと移封されました。

勝隆は非常に有能な人物であり、その藩政手腕は高く評価されています。交通路や水路の整備、玉島新田などの新田開発、検地政策の実施、砂鉄採取による鉄産業の奨励など、様々な政策を積極的に推進し、藩の基礎を固めました。また、池田輝興改易時の播磨国赤穂城の在番や、寺沢堅高改易時の唐津城の在番を務めるなど、幕府からの信頼も厚く、譜代大名に準じる地位を得ていたとされています。

寛文4年（1664年）閏5月3日、松山にて68歳で死去しました。法名は、大竜寺殿鉄山全性大居士。墓所は岡山県高梁市和田町の定林寺にあります。跡は長男の勝宗が継ぎました。

その他

戦国時代には、隣国である陸奥国磐城（現在の福島県浜通り）にも同姓の水谷氏（水谷胤重など）が存在しましたが、こちらの読みは「みずがい」であり、水谷勝隆の家系とは別家です。

脚注

出典
参考文献：下館市史編纂委員会 編『下館市史』 上巻、大和学芸図書、1982年4月10日。

関連項目

下館市
倉敷市
玉島地域
玉島新田
松山踊り

外部リンク

水谷家墓所 - 高梁市

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