水野正重

水野 正重（みずの まさしげ）

水野正重は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将で、徳川家の家臣として知られています。彼の初名は清久であり、天文14年（1545年）に水野清信の二男として生まれました。父の清信は、水野清忠の長男・清重の子であり、29歳で戦死したと言われています。

戦争での活躍

正重が初めて戦いに参加したのは、永禄3年（1560年）の桶狭間の戦いです。当時16歳の正重は水野信元に仕え、見事に一番首を獲りました。この偉業が徳川家康の目に留まり、彼は家康の側近として仕官することになります。

その後、1563年に三河一向一揆が勃発しました。永禄7年（1564年）には、小豆坂の戦いで前夜まで家康に仕えていた大見藤六郎と戦い、その首を獲得しました。この功績により、正重は家康から高く評価されました。

1569年、正重は今川氏真が籠もる掛川城の攻撃に参加し、日根野弥吉の首を獲ったものの、負傷も負いました。さらに元亀元年（1570年）の姉川の戦いでも奮戦し、以後、彼は常に戦場で活躍し続けました。

さらに続く軍歴

三方ヶ原の戦い（1573年）でも、正重は徳川軍の殿を務め、敵軍を相手に果敢に戦い続けました。長篠の戦い（1575年）でも功績がありました。

天正6年（1578年）、摂津国有岡城の攻略戦において、正重は重傷を負いながらも戦闘に参加し、仲間と共に辛くも城を攻めることに成功しました。しかし、彼は深刻な矢傷を負い、それでも戦意を失いませんでした。

天正9年（1581年）には、高天神城の包囲戦にも加わり、仲間と共に敵を撃退しました。1584年の長久手の戦いでは、正重が率いる鉄砲足軽が森長可を討ち取り、その結果、彼の部隊は敵陣を破ることに成功しました。

どうにか漢城に加わった正重は、さらなる戦に参加し続け、1590年の小田原の陣にも関わっています。慶長7年（1602年）には近江国に与えられた土地から1,000石の采地を受け取り、彼の名は更に知られるようになります。

晩年と家族

正重は元和3年（1617年）に京都で亡くなったとされ、享年73でした。彼の後を継いだのは長男の清次で、また次男の義重は紀州の徳川頼宣に仕官しました。清次の後は清貞、清氏と続きましたが、清氏の時には後継ぎがなく、家系は絶えてしまいました。

水野正重の生涯は、数々の戦場での奮闘と忠誠心によって彩られ、特に徳川家康の下での重要な役割を果たしたことから、彼の名は今でも歴史に残っています。彼の業績は、家族だけでなく、後の世代にわたり語り継がれています。

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