氷の微笑2

映画『氷の微笑2』の概要

『氷の微笑2』は、2006年に制作されたアメリカ、イギリス、ドイツの合作によるサスペンス映画です。この作品は1992年に公開された『氷の微笑』の続編で、監督はマイケル・ケイトン＝ジョーンズ、主演はシャロン・ストーンが務めています。

公開と興行成績

アメリカ合衆国では2006年3月31日に1453館で公開され、初週の興行成績では10位に登場しました。日本では同年11月11日に銀座シネパトスなどで公開され、話題を呼びました。しかし、その評価は賛否が分かれました。

制作の裏側

本作は前作で名を馳せたマイケル・ダグラスやアレック・ボールドウィン、カート・ラッセルなどの大物俳優が出演を辞退し、製作チームは多くの苦労を強いられました。製作費は7000万ドルにのぼり、そのうち1400万ドルがシャロン・ストーンのギャラに使われています。

ストーリー

物語は、ロンドンの夜を舞台に始まります。主人公の小説家キャサリンは、仲間のサッカー選手と共に車で疾走中、事故を起こしてテムズ川に転落します。彼女は辛うじて助かりますが、同乗者は溺死してしまいます。この事件により、キャサリンは急遽裁判にかけられることになります。捜査を担当するウォッシュバーン刑事は、キャサリンの精神鑑定を友人の精神科医マイケルに依頼します。

キャサリンは、過去にアメリカで殺人の疑いをかけられたことがあるため、マイケルの関心を引きます。釈放された後、彼女はマイケルに精神分析を依頼し、二人の関係は次第に親密になっていきます。しかし、周囲では不審な殺人事件が次々と発生し、マイケルはキャサリンが犯人ではないかという疑念を持つようになります。彼女は巧妙に他者を操る能力があり、時折殺人を告白しますが、それが本当のことなのかどうかは謎に包まれています。

キャスト

主要キャストには、キャサリン・トラメル役のシャロン・ストーン（日本語吹き替え：勝生真沙子）、マイケル・グラス役のデヴィッド・モリッシー（日本語吹き替え：堀内賢雄）、さらにデヴィッド・シューリス（日本語吹き替え：安原義人）演じるロイ・ウォッシュバーン刑事などがいます。キャストの顔ぶれは豪華ですが、映画の評判は低調でした。

作品の評価

批評サイトRotten Tomatoesによると、映画の評価は芳しくなく、「前作には及ばず、プロットがあまりにも陳腐で予測可能」との意見が多く見受けられ、全体のわずか6%が高い評価を受けるに留まりました。一方、Metacriticでも点数は低く、視聴者や批評家からは賛否が分かれる結果となりました。

結論

『氷の微笑2』は、サスペンス映画としては期待されたものの、その内容や展開に対する評価は決して良好ではありませんでした。それでも、シャロン・ストーン演じる魅力的で謎めいたキャラクターを通じて、観客に強烈な印象を与える作品となっています。物語の終息がどのように皆に影響を与えたのか、ぜひ御覧いただきたいです。

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