氷川

氷川（ひかわ）

熊本県南部を流れる二級河川で、氷川水系の本流です。源流から八代海に注ぐまで、その姿は様々に変化し、流域の文化や歴史、自然環境に深く関わっています。

流路

氷川は、白山（標高1073メートル）付近の釈迦院谷を源流とし、南へと流れ始めます。岩奥川が合流する地点で「氷川」と名を変え、西へと流れの向きを変えます。その後、栗木川と合流し、八代市泉町の中心部を通過、氷川ダムへと流れ込みます。さらに、八代郡氷川町を流れ、立神峡を抜け、再び氷川町の中心部へ。最終的には、八代市鏡町野崎と八代郡氷川町若洲の境界付近で八代海に注ぎます。

流域

氷川が流れる地域は、2005年の市町村合併によって誕生した氷川町の名前の由来にもなっています。また、絶滅危惧種であるクロツラヘラサギの越冬地としても知られ、貴重な自然環境が保たれています。

上流

野添の大イチョウ：地域の人々に親しまれている大イチョウです。
氷川ダム：熊本県が管理するダムで、ダム湖は肥後平家湖と呼ばれています。

中流

立神峡：秋には美しい紅葉が見られるスポットです。近年ではカヤック体験も人気を集めています。

下流

野津古墳群：古代の歴史を感じさせる古墳群です。
不知火干拓：干拓によって生まれた土地です。

並行する交通

氷川沿いには、以下の道路が並行しています。

国道443号
熊本県道52号小川泉線
熊本県道159号樅木河合場線

支流

氷川には、以下の支流があります。

釈迦院谷（源流）
岩奥川
栗木川
糸原谷
鳴谷川
水無谷
河俣川
横谷川
美生川
小原川
小浦川
箱石川

橋梁

氷川には、以下の橋梁が架かっています。

氷川橋：九州自動車道
氷川橋：国道3号。現在の橋は1988年に竣工しました。先代の橋は、1987年7月3日の豪雨により、河床の洗掘で橋脚が傾き、翌日には南側の一部が落橋、全面通行止めとなりました。この事故は、橋の設計における河床洗掘への対策の重要性を示す事例となりました。
浜牟田橋：熊本県道14号八代鏡宇土線
氷川橋梁：九州新幹線
氷川大橋：熊本県道338号八代不知火線

流域の施設

氷川警察署：地域を管轄する警察署です。

関連項目

* 熊本県の二級水系一覧


氷川は、豊かな自然と人々の生活に密接に関わる、重要な河川です。上流から下流まで、多様な表情を見せる氷川は、地域の人々の生活を支え、また、多くの観光客を魅了しています。

もう一度検索