永明寺について
永明寺(ようめいじ)は、
島根県鹿足郡津和野町後田に位置する
曹洞宗の寺院です。
山号は覚皇山(かくおうざん)と称します。この寺は、
1420年(応永27年)に
津和野城主であった吉見頼弘によって創建され、月因を開山として迎えました。
江戸時代には、
津和野藩の歴代藩主の
菩提寺として重要な役割を果たし、寺は大きく発展しました。
所在地
島根県鹿足郡津和野町後田ロ107に位置しています。
文化財
永明寺には、以下の文化財があります。
本堂・庫裏・鐘楼: これらは県指定文化財として、その歴史的価値が認められています。
境内: 境内は、「
津和野藩主亀井家墓所 附(つけたり)亀井茲矩墓」の一部として、国の
史跡に指定されています。
見どころ
永明寺には、歴史的に重要な人物の墓所や、興味深いスポットが点在しています。
津和野藩藩主 坂崎出羽守の墓所: 坂崎出羽守は、大坂夏の陣で武功を挙げたものの、後に千姫事件に関与したとされ、徳川秀忠の怒りを買い切腹しました。しかし、その墓は幕府の不興を買うことを恐れてか、「坂井出羽守」と記されています。
森鷗外の墓: 文豪・
森鷗外は、「石見人 森林太郎として死せんと欲す」という遺言を残しました。その遺言に従い、墓石には
中村不折の筆による「森林太郎墓」とだけ刻まれた、非常に質素なものです。
紙人形作家 河津匂子の歌碑: 永明寺の境内には、紙人形作家として知られる河津匂子の歌碑も建立されています。
アクセス
JR山口線津和野駅から南西方向に徒歩約15分の場所に位置しています。公共交通機関でのアクセスも比較的容易です。
関連情報
永明寺の歴史や周辺情報については、以下の関連情報も参照してください。
津和野城: 津和野町には、永明寺とともに歴史的な名所として知られる
津和野城があります。
吉見氏#石見吉見氏: 永明寺を創建した吉見氏は、この地域で大きな影響力を持っていた一族です。
外部リンク: 津和野町の公式ホームページでは、永明寺を含む観光情報が詳しく紹介されています。
永明寺は、歴史と文化が色濃く残る場所であり、訪れる人々に静寂と安らぎを与えてくれるでしょう。
津和野町を訪れる際には、ぜひこの寺院に足を運んでみてください。