永田俊一

永田俊一の経歴

永田俊一氏は、1944年2月16日に生まれ、日本の大蔵官僚として活躍した人物です。新潟県佐渡郡出身で、東京都立戸山高等学校を経て、東京大学経済学部経済学科を卒業しました。

大蔵省入省から要職へ

1967年に大蔵省に入省し、理財局総務課に配属されました。その後、帯広税務署長、外務省経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官などを歴任。大蔵省では、銀行局を中心にキャリアを重ね、銀行課長補佐、大臣官房企画官兼銀行局総務課、関東財務局理財部長、主計局調査課長、主計局主計官（外務、経済協力、通商産業担当）など、重要なポストを歴任しました。

1989年6月には銀行局特別金融課長、1990年7月には銀行局銀行課長、1991年6月には銀行局総務課長に就任。1992年6月には大臣官房参事官、1993年6月には大臣官房審議官（大臣官房、証券局担当）兼関東財務局東京証券取引所監理官に任命されました。その後、大臣官房審議官（銀行局担当）として、銀行行政の中枢を担いました。

日本銀行へ

1996年7月には日本銀行政策委員会大蔵代表委員に就任。1997年7月に大蔵省を退官し、信託協会専務理事に転じました。1998年12月には日本銀行理事に就任し、金融政策の決定に関わる重要な役割を果たしました。

その後のキャリア

2003年1月には信託協会副会長兼専務理事、2004年6月には預金保険機構理事長に就任（～2010年6月23日）。金融危機対応や預金者の保護に尽力しました。2012年1月1日には楽天銀行代表取締役社長、2014年6月4日には同社代表取締役会長に就任し、民間金融機関の経営にも携わりました。

略歴詳細

1967年4月：大蔵省入省（理財局総務課）
1968年8月：仙台国税局調査査察部国税調査官
1969年8月：国税庁長官官房人事課
1969年10月：大臣官房調査企画課
1971年7月：大臣官房調査企画課調査第一係長
1972年7月：帯広税務署長
1973年7月：理財局総務課長補佐（総合資金・産業資金）心得
1974年7月：理財局国債課長補佐
1977年7月：理財局付（外務研修）
1978年4月：外務省経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官
1981年6月：大臣官房付
1981年7月：銀行局銀行課長補佐
1982年6月：大臣官房企画官 兼 銀行局総務課
1984年6月：関東財務局理財部長
1986年6月：主計局調査課長
1987年7月：主計局主計官（外務、経済協力、通商産業担当）
1989年6月：銀行局特別金融課長
1990年7月：銀行局銀行課長
1991年6月：銀行局総務課長
1992年6月：大臣官房参事官
1993年6月：大臣官房審議官（大臣官房、証券局担当） 兼 関東財務局東京証券取引所監理官
1993年7月：大臣官房審議官（大臣官房、証券局担当）
1995年5月26日：大臣官房審議官（銀行局担当）
1996年7月12日：日本銀行政策委員会大蔵代表委員
1997年7月13日：退官

関連人物

本間茂雄 - 元体操選手。同郷かつ高校の先輩。
* 近藤安月子 - 日本語教育学者。同郷かつ高校の後輩。

永田俊一氏は、大蔵省、日本銀行、民間金融機関と幅広い分野で活躍し、日本の金融行政と金融業界に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

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