汐美真帆

汐美真帆：宝塚からヨガ指導者へ、そして女優として―華麗なる転身物語

汐美真帆さん（しおみ まほ）は、1973年10月20日生まれ、兵庫県宝塚市出身の元宝塚歌劇団男役スターです。現在はヨガ指導者として活躍する一方、舞台女優としても活動を続けています。宝塚音楽学校時代からの仲間や、在団中のエピソードを交えながら、その多彩な人生を辿ってみましょう。

宝塚音楽学校から宝塚歌劇団へ

中学生時代から宝塚歌劇団入団を目指し、宝塚受験サポートスタジオに通い始めました。そこで、後に星組トップスターとなる安蘭けいさんや、同じ小林聖心女子学院の先輩である朝宮真由さんと出会い、共に1989年に宝塚音楽学校に入学。同期生には、春野寿美礼さん、朝海ひかるさん、花總まりさん、成瀬こうきさんなど、後の宝塚を彩るスターたちが名を連ねています。

1991年、宝塚歌劇団に入団。雪組に配属され、研1（入団1年目）の1992年、『ベルサイユのばら〜オスカル編〜』で初舞台を踏みます。その後、雪組での研鑽を経て、1998年には月組へ組替え。大空祐飛さん、霧矢大夢さん、大和悠河さんと共に「シューマッハ」と呼ばれ、当時のトップスター真琴つばささんと共にテレビ出演などを行うなど、注目を集めました。

2001年にはバウホール公演『血と砂』で、大空祐飛さんとW主演を務めるなど、着実に実力をつけ、2003年には星組へ組替え。芝居とショーで観客を魅了し、人気を博しました。

宝塚退団後の新たな挑戦

2004年12月26日、『花舞う長安／ロマンチカ宝塚 04 -ドルチェヴィータ!-』の東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団。退団公演後には、自身初のディナーショー『Good Bye,Good Guy,Good Fellow』を開催しました。

退団後は渡米し、ニューヨークで2年間、語学、ダンス、歌、メイク、そしてヨガを学びました。帰国後、2007年には目白椿の坂スタジオでヨガ講座の指導者となり、新たなキャリアをスタートさせます。ヨガ指導者として活躍する一方で、舞台への情熱を捨てきれず、2008年にはYOKOとしてミュージカル『RENT』に出演するなど、女優としての活動も継続しています。

2018年には、米粉パンの専門店「穂乃ぱん」経営者と結婚。現在も、ヨガ指導や舞台、ラジオ出演など、多方面で活躍を続けています。

彩り豊かな舞台人生

宝塚歌劇団在団中は、雪組、月組、星組と組を移りながら、数々の舞台に出演。新人公演では、和央ようかさん、葛城七穂さん、高嶺ふぶきさんらトップスターの役を演じるなど、持ち前の才能と努力で着実に経験を積みました。主な出演作品には、『この恋は雲の涯まで』『忠臣蔵 -花に散り、雪に散り-』『風と共に去りぬ』『エリザベート -愛と死の輪舞-』『うたかたの恋』『血と砂』『王家に捧ぐ歌』『花舞う長安』などがあります。

幼少期から宝塚との縁

幼少期には、イラン・テヘランに住んでいた時期もあるという国際的な経験も持っています。小学校4年生から宝塚コドモアテネを利用するなど、幼い頃から宝塚歌劇に親しみ、その世界に憧れを抱いていました。雪組に配属され、下級生時代を共に過ごした彩吹真央さんとは、幼馴染のような間柄で、一緒に観劇したり出待ちをしたりするほど親しかったそうです。

芸名「汐美真帆」は、父親が「美しい海原を帆船がまっすぐに進むように」という願いを込めて名付けたもの。候補には、ペルシアを起源とする太陽神ミトラに由来する「みとら恵」もあったそうです。

未来へ向かう航海

宝塚歌劇団での華麗な舞台人生、そしてヨガ指導者、女優として第二の人生を歩む汐美真帆さん。その多彩な経験と才能は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索